聴いてみた、アメリカの実験音楽家の初期作品集。07(?)年発表。
上のジャケットだけ見ると何だかまるでブルーノートのジャズアルバムの様だけれど、本作の「ロバート・アシュリー」は歴とした現代作曲家。30年にミシガン州のアナーバーで生まれ、ゴードン・ムンマらとの電子音楽実験ユニット「ソニック・アーツ・ユニオン」等での活躍を経て、今現在もなお精力的に活動中だという大家。
近年はテレビ・オペラと呼ばれる作品で知られているというアシュリーだが、本作は初期の尖った音楽実験が収録されている。…特に有名なのが「Wolfman」(本人のニックネームとの事)をタイトルに冠した音源。口の中に押し込んだマイクで拾った絶叫をフィードバックさせた、まさに轟音トラック。後の「ハーシュノイズ」そのものである本作は、64年という録音年から鑑みても驚異としか言う他ない。
それ以外は、声やマイクで拾った音を用いた電子音楽作。こちらは隙間だらけの散発的な音が思い出した様に鳴るだけだったりする、逆の意味で強烈な内容。
