2017.12.15

カサンドラ・クロス

観てみた、ジョルジ・パン・コスマトス監督映画。1976年公開。

スイスの国際保健機構に侵入したテロリストが、米軍の細菌兵器に感染した。生き残り1名が大陸横断特急に逃げ込み、乗客達に感染の危機が迫る。米陸軍大佐の指示で行き先をポーランドに変更し、内部は完全隔離が図られた。列車は「カサンドラ・クロス」という老朽化した鉄橋を目指すのだが…という内容。

1970年代盛んに作られた、豪華キャストによるパニック映画の1本。まあ実際「ポセイドン・アドベンチャー」(1972年)の舞台を「オリエント急行殺人事件」(1974年)に変えて、「アンドロメダ…」(1972年)の要素を加えたら本作が出来上がる感じ。それだけならまだいいんだけど、本作の内容は穴だらけで無茶苦茶。

軍の暴走や細菌兵器への警鐘等、案外真面目な題材を扱っている様な気もするけれど、クライマックスの鉄橋破壊シーンの映像がミニチュア丸出しでなあ。それでも垂直になった列車内とかは「タイタニック」を先取った…のかもしれん。
posted by ぬきやまがいせい at 22:20 | Comment(0) | 映画

2017.12.13

トゥモローランド

観てみた。ジョージ・クルーニー主演、B・バード監督映画。2015年公開。

女子高生ケイシーはピンバッジに触れる事で、未来都市「トゥモローランド」へと足を踏み入れる。そのバッジをケイシーに託したのは少女型ロボットのアテナ。かつて彼女はフランクという発明少年もランドに誘っていた。だがケイシーは悪漢に追われる事になり、大人になったフランクと共にランドを目指し…という内容。

ディズニー・ピクチャーズ製作による映画で、本作はディズニーランドにある「トゥモローランド」というコーナーを基に、作品化したものだとの事。そう言われると成る程、バトルや冒険にスペクタクルが満載のアトラクション感覚の映画だな。

だから、悪漢共による世界の危機を少女の頑張りで救うという割と単純な話…なのに、回想形式の語り口や設定が込み入っていて、どうも今一つ入り込めない。これって昨日の(同じくディズニー製作による)「ローン・レンジャー」と同様の問題を生じている気がする。とは言え、映像的なアイデアの数々は見事なもの。
posted by ぬきやまがいせい at 20:43 | Comment(0) | 映画

2017.12.12

ローン・レンジャー

観てみた、ゴア・ヴァービンスキー監督映画。2013年公開。

博物館の展示スペースで米先住民の老人・トントが少年に語ったのは、覆面を着けたヒーロー「ローン・レンジャー」との日々だった。かつて悪人に兄を殺された事から正義に燃える検事のジョン・リードは、彼もまた瀕死の状態に陥ってしまう。ところがトントの目の前で、白馬・シルバーと精霊の導きで甦り…という内容。

1930年代にまずラジオドラマとして製作され、その後TVドラマや映画も作られた人気西部劇のリメイク劇場版である本作。紆余曲折を経て「パイレーツオブカリビアン」スタッフの手で完成されたものの、良い評価は得られなかった模様。

トント役を演じたジョニー・デップが、ジャック・スパローまんまだというのが専らの評判。それ以上に(回想として語られる)ストーリー運びが込み入ってる上に尺自体が長く、何かどうも入り込めない。まあそれでもクライマックスの列車アクションになると、やっとエンジンがかかって楽しめる。これくらい単純でいいのに。
posted by ぬきやまがいせい at 22:52 | Comment(0) | 映画

2017.12.11

スペシャル・フォース

観てみた、ステファン・リボジャ監督映画。2011年公開。

アフガニスタン国内でフランスの女性ジャーナリスト・エルサが、タリバン系武装組織に拉致されてしまった。仏政府はコバックスを隊長とする戦闘員数名を選抜し、救出部隊を編成する。チームはパラシュート降下で敵アジトを急襲、エルサの奪回に成功したのだが、帰還ヘリとの邂逅に失敗してしまい…という内容。

2001年の米同時多発テロを契機に行われた、アフガニスタンへの多国籍軍による軍事介入。本作はそちらに参加したフランスが製作した映画だけど、実際起きた話という訳でもなさそう。それでも近年の中東情勢を見ると、よく聞く様な話ではあるのだが…実際はこんな救出作戦は、仲々行われる事は無いだろうな。

救出チームが孤立無援の中、一人また一人と仲間が斃れていく…ってこれ「ワイルドギース」だ。まあ要は戦争映画/冒険小説として王道の展開なので、正直結構グッと来た。臨場感のある映像をはじめ、拾い物という印象の戦争映画。
posted by ぬきやまがいせい at 21:42 | Comment(0) | 映画

2017.12.09

「Letters home」NEWS FROM BABEL

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聴いてみた、イギリスのアヴァン/プログレ・バンド。1986年発表。

Art Bears解散後のChris Cutler(dr)とDagmar Krause(vo)に、Lindsay Cooper(sax他)とZeena Parkins(harp)を加える形で結成したのが「ニューズ・フロム・ベイブル」。1984年に1stの「Work Resumed on the Tower」、1986年にもアルバムをリリースするものの、同年には解散してしまった。

本作はKrauseの脱退後(ゲストとしては参加している)に制作された2nd。…前作はHenry Cow、Art Bearsからの流れをそのまま汲んだ、まるで現代音楽の歌曲みたいに晦渋な作品だった。対して本作はゲストボーカルRobert Wyattの雰囲気そのままに、何だかカンタベリーロックまで逆行したかの様な感じが。

Aksak Maboul風のユーモアやサロンミュージック感が採り入れられていて、Art Bearsや前作までとはかなり違う印象だけれど…まあいわゆる「レコメン系」の音楽が聴きたいのであれば、多分こちらの方が向いているんじゃないかな。

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posted by ぬきやまがいせい at 21:25 | Comment(0) | 音楽

2017.12.08

「20 greatest hits」GARY GLITTER

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聴いてみた、イギリスのロック・ミュージシャンのベスト盤。1993年発表。

「ゲイリー・グリッター」(vo.)は1944年英国生まれ。早くから歌手としてステージに立ち、15歳の時に初のシングルをリリースする。1970年代には「グラムロック」を代表するミュージシャンとして、大きな成功を得た。ところがその後、児童ポルノの所持や性的虐待といった数度に渡る有罪判決を受けて、現在も服役中。

日本での知名度こそ今一つという感じながら、英本国ではグラムに「グリッターロック」という別称がある程の浸透度がある。ただそれも、数々の犯罪で台無しになってしまったけれど…音楽性としては同じジャンルのDavid BowieやT-Rex等の尖ったスタイルに較べると、平易でポップな親しみやすい楽曲が中心。

少々野卑なBay City Rollersとでもいった感じか。どの曲も良いメロディが揃っていて楽しく聴けるだけに勿体ない(YesなんちゃらNoタッチ)。…個人的には本作のリリース元が、サイケ再発でお馴染みのRepertoireというのが面白い。
posted by ぬきやまがいせい at 20:48 | Comment(0) | 音楽

2017.12.07

「Fifth dimension」THE BYRDS

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聴いてみた、アメリカのウエストコースト・ロックバンド。1966年発表。

「ザ・バーズ」は1964年のL.A.で、Roger McGuinn(g)、David Crosby(g)らにより結成。翌年にはBob Dylanの曲をカバーしたシングル「Mr. Tambourine Man」の大ヒットにより、一躍西海岸ロックの代表的存在となる。その後もメンバーチェンジや音楽的な変遷を経つつも活動を続けたが、1973年に解散した。

本作は彼らの3枚目のアルバム。デビュー作で「フォークロック」というジャンルを打ち立てた彼らが、収録曲「Eight Miles High」を始めとする「サイケデリックロック」へと変化を遂げた作品。世界的に見てもサイケの先駆けとなった楽曲と言われており、同ジャンルの愛好家としては避けて通れない偉大なアルバム。

同バンドは数枚サイケアルバムを制作し(その後カントリーロックに変化)そのどれもいいんだけど…最初の本作が模索期という事もあってか、最も飛び道具的演奏や音作りで面白い。Dyranじゃないけど、「Hey Joe」のカバーもイカす。
posted by ぬきやまがいせい at 22:02 | Comment(0) | 音楽

2017.12.05

「Odessey and oracle」THE ZOMBIES

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聴いてみた、イギリスのサイケポップ/ロック・バンド。1968年発表。

「ザ・ゾンビーズ」はRod Argent(key)を中心に1962年結成。1964年に発表した1stシングル「She's Not There」で、早くもヒットを飛ばす。1968年にはアルバム「Odessey And Oracle」を製作するも、リリースを前にバンドは解散してしまう。その後散発的な再結成を繰り返し、2015年には来日公演も行った。

このバンドはシングル「Time Of The Season」でよく知られており、その曲を収録した(燃えよドラゴンみたいな)本作「Odessey And Oracle」は、名盤として長らく親しまれている。…ただ個人的には、正直余りピンと来なかったかなあ。

無論大変に優れた作品なのは間違いないのだが、本作はサイケポップというか多分「ソフトロック」的な感性の持ち主の方が気に入るんじゃないかな(まあ非オサレの筆者は違うわな)。個人的には「ふたりのシーズン」でのビザール感なんか面白いのだけれど…あれだけでアルバム1枚やられても、なんだか気持悪そう。
posted by ぬきやまがいせい at 21:46 | Comment(0) | 音楽

2017.12.04

「(same)」BAKER GURVITZ ARMY

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聴いてみた、イギリスのハードロック・バンド。1974年発表。

「ベイカー・ガーヴィッツ・アーミー」は1974年に元CreamのGinger Baker(dr)及び、元Gun,Three Man ArmyのAdrian Gurvitz(g,vo)とPaul Gurvitz(b)兄弟により結成される。同年には1st作をリリースし、翌年翌々年にもアルバムを制作するも、彼らのマネージャーの死を切っ掛けに解散してしまった。

本作は彼らの1stアルバム。バンド名の最初にBakerとあるものの「Army」と名付けられた通り、ほぼThree Man Armyから引き続いた音楽性を持っている。それでもBakerのドラムプレイが大々的にフィーチャーされていて、インタープレイ中心のインストゥルメンタル的曲構成へと、変化している辺りが聴き所だろう。

とは言え全体的にメロディーが良く、聴いていて充実感があるのは素晴らしい。まあ個人的にGurvitz兄弟は好きなので、大物メンバーの加入でブレイク…と行かなかったのは残念だけれど、こういう作品を残してくれたのは嬉しいねえ。
posted by ぬきやまがいせい at 21:56 | Comment(0) | 音楽

2017.12.02

アポロ18

観てみた、ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ監督映画。2011年公開。

かつてアメリカが行った月面着陸ミッション・アポロ計画。17号をもって終了した同計画には、極秘とされた「18号」があったという映像が発見された。軍事目的の為に無人を装ったアポロ18号が無事に着陸を成功させ、2名の宇宙飛行士が月面へと降り立った。しかし彼らが異星の地で遭遇したものとは…という内容。

実際の記録映像を織り交ぜた月面の再現が結構雰囲気出ている、POV撮影によるフェイク・ドキュメンタリーSF。…同傾向の作品には「エウロパ」(2014年)があるけれど、そちらと較べると正直無理を感じるな。当時の映像記録は殆どフィルムだった筈だし、アポロ宇宙船のあちこちに、あんなにカメラがあるかいなと。

とは言え個人的には、劇中テープレコーダーから流れるYesの「And You And I」におおと。17号が72年12月なので、同年発表された「Close to the Edge」収録のその曲は、(多分翌年の18号に)丁度いいタイミングではあるな。
posted by ぬきやまがいせい at 22:21 | Comment(0) | 映画