2024.07.21

イベント・ホライゾン

観てみた、ポール・W・S・アンダーソン監督映画。1997年公開。

海王星付近で消息を絶った宇宙船「イベント・ホライゾン」号。その7年後再び姿を現した同船を調査する為、開発者のウェアー博士が出発する。ミラー船長始めクルーが同船に乗り込むと、爆発が起きて救助船が破壊されてしまう。どうやら同船は超光速航行により、異次元の闇に行って来たのであり…という内容。

宇宙船内を舞台にしたSFホラー。と聞いたらまず、「エイリアン」を連想するけれど…そちらは勿論「惑星ソラリス」や、「ヘルレイザー」等の要素がごった煮になった感覚。要するに古典的な幽霊船話なのだが、(ゲーム原作映画がお得意な)同監督らしく騒々しいノリのお陰か、結構カルト的な人気が出たらしい。

もし「地獄があるとしたらどこにある?」、という答えが「事象地平線の向こう」って着想は、個人的には結構アリだと思うんだけど。「回路」っぽいし。…なのでどうせやるなら本作みたいに騒がしくでなく、Jホラー的な感じがよかったな。
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2024.07.20

ほんとにあった怖い話 / 新装版

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見てみた、鶴田法男監督によるオリジナルビデオ・ドラマ。2022年発表。

1991年から翌年にかけて、ビデオで3作発売された「ほんとにあった怖い話」。読者投稿の体験談を映像化した同シリーズは、画期的な演出や映像表現で「Jホラー」誕生のルーツとなった。本DVDはシリーズ全話に特典映像を加え、2004年にリリースされた「〜完全版」の、パッケージ替え新装版…という内容。

TV番組として有名だが、スタートはビデオの本作。鶴田監督が「Jホラーの父」として呼ばれる様に、本作に影響を受けた作り手が後の世界的なJホラー隆盛をもたらした。…という歴史的な位置づけからばかり語られるけれど、今見ても仲々こわい。低画質のビデオ映像が本物っぽさを感じさせて、いい味出してる。

特に語り草なのが「夏の体育館」「霊のうごめく家」。そちらでの幽霊描写は、黒沢清監督がそのまま借用している感じ。個人的には先に、脚本を担当した小中千昭の本を読んでいたので、「小中理論」の実例が見られたのもよかった。
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2024.07.18

エンティティー / 霊体

観てみた、シドニー・J・フューリー監督映画。1981年公開。

ロサンゼルスで一男二女の子供達と暮す女性、カーラ・モーラン。だが彼女は度々、姿の見えない何者かにレイプされるという問題を抱えていた。その現象は子供らも知覚しているのだが、精神科医からは幻覚と診断される。そんな時心霊を研究する学者と出逢い、本格的な解明が始まったのだが…という内容。

実在の女性、ドリス・ビザーに起きた現象を題材にしたホラー映画。一種の「騒霊」だが、有名なトビー・フーパー監督の映画「ポルターガイスト」の公開は翌年。本作はむしろ(当然?)、エロティックな描写の方が話題になっていた。

当然CGは利用できないので全部物理SFXだが…本作では目に見えない幽霊の「指」を表現する為に、噴射空気を当てて女性の胸を変形させたそうで結構感心する。本作は怖いと言うより、あまりにも迷惑で気の毒になってくる(バン!バン!バン!という音がまじうるさい)。…でも思ったより面白い映画ではあった。
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2024.07.17

ホステル

観てみた。イーライ・ロス脚本、監督映画。2005年公開。

欧州を旅行中の大学生、パクストンを始めとする3人組。彼らは女の子とのファック目当てに、スロバキアの田舎町にある「ホステル」に投宿する。だが仲間のオリー、次いでジョッシュまでもが姿を消す。彼らは実は当地の秘密クラブで拘束され、拷問・惨殺されたのだ。そして、バクストンまでもが…という内容。

クエンティン・タランティーノが製作総指揮を担当したホラー映画。だからなのか、ホラー映画と言うよりも…耳削ぎにばかりやたら着目した、「レザボア・ドッグス」みたいな感覚。一方的にやられるばかりじゃなく、脱出サスペンスありのガンアクションによる復讐展開ありの作品なので、なんだかそんな印象なんだよな。

とは言えキッツいゴア描写や恐怖演出というのも勿論あるので、ホラーと言って差し支えはないけれど。でも冒頭から暫く続くコメディ展開のお陰で、シリアスにはなり切れないので…「グラン・ギニョール」的、とでも言うのが適切かもな。
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2024.07.16

「合戦の日本地図」武光誠、合戦研究会著

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読んでみた、日本人著者によるノンフィクション。2003年発表。

日本の歴史上で行われて来た、数千〜数万人規模による勢力同士の激突「合戦」。本書はそれらの中から代表的な20の戦いを採り上げ、各地方ごとに分類して紹介する事で、地図・地理的な合戦の特徴を解明する…という内容。

この本面白い…なぜなら、「合戦の事しか書いてない」から。他の歴史解説書だと合戦を紹介するにも、(当たり前ながら)それ以外の準備段階やその後の結末等も書かれる訳だけど、本書はそれぞれの合戦に関して、カタログ的に紹介するだけ。無論新書なだけに各論的には薄い内容だけど、そこは仕方ない。

箱館戦争から耳川の合戦まで、北から南下して紹介しているので時系列的には無茶苦茶。でもその事によってむしろ、空間的な広がりとして俯瞰する事が出来るのはよいかも。実際合戦場に関して名前しか知らなかった、というのが多すぎて我ながらどうかと思ってしまった。関ケ原にも(一応は)行ってるのにな…
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2024.07.13

ヘルハウス

観てみた。クライヴ・レヴィル主演、ジョン・ハフ監督映画。1973年公開。

物理学者のバレット博士はある富豪からの依頼で、「ヘルハウス」と呼ばれる呪われた邸宅の調査を行う事に。かつてその建物では、ベラスコという男が親類縁者の惨殺体と共に姿を消して以来、危険な心霊現象が起きていたのだ。博士は自身の妻や霊媒師達と共に、同家の謎を解こうとするのだが…という内容。

本作では脚本も担当している、リチャード・マシスンの小説「地獄の家」が原作。近い題材で、世界中にオカルトブームを巻き起こした映画「エクソシスト」とは同年の公開だが、本作の方が半年ほど早い。つまりまあ本作はブームに関係ないという事だけれど…今観てもスリリングで怖い辺り、名作と言われるだけある。

何にもないところを、何かありそうに思わせる。俳優の演技や演出の巧みさが、画面に映っているもの以上の恐怖を喚起させる辺り、ホラー映画のお手本にすべき見事な一例と言える。と言うか今でも色々の作品が影響下にあるよね。
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2024.07.12

デモンズ2

観てみた、ランベルト・バーヴァ監督映画。1986年公開。

トレーニングジムを始め、様々な設備が入った高級マンション。その一室では若者達が誕生日パーティーに集まり、大騒ぎをしていた。だがそこに嘗て映画館を恐怖のどん底に叩き落した、悪魔の群れ「デモンズ」が出現する。人々を襲い、そして襲われた者がデモンズとなって、恐怖は拡大して行き…という内容。

「デモンズ」(1985年)の続編である本作。前作と同じくダリオ・アルジェントが、脚本と製作を担当している。それに加えて本作では、彼の愛娘であるアーシア・アルジェントが出演して、「スクリーミング・クイーン」デビューを飾っている。

内容としてはまあ前作と大体一緒。でも高級マンションが舞台という事で、個人的にはクローネンバーグ監督「シーバース」っぽくなったなと…別に雰囲気が、ではないけど。雰囲気なら映像的には当時っぽく、すごくMTVとかそういう感覚がある。浮ついたバブル?的世界が崩壊するのは、愉快かもしれんね。
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2024.07.10

ジーパーズ・クリーパーズ

観てみた、ヴィクター・サルヴァ監督映画。2002年公開。

トリッシュとダリーの姉弟が帰省の為に田舎道を走行中、古いトラックに煽られる。しかもその車の男が、死体らしき包みを穴に捨てる姿を目撃してしまう。好奇心に駆られて調べると、地下に死体の山が築かれていた。救けを求める姉弟、だが実は人知を超えた存在の男が2人を執拗に追い回し…という内容。

フランシス・フォード・コッポラ製作総指揮のホラー。と聞くと立派そうだけど、B級…と言うか、スティーヴン・キング原作の映画化作品っぽい。「死霊伝説」とかそういう辺りの。序盤の雰囲気作りの巧みさに反して、後半失速と言うか凡庸化する辺りとか。まあ実際人気があった訳だし、手本にはしたんじゃないかな。

こういうのを観ると(まさに同時期)日本のホラー映画こと「Jホラー」が、アメリカでも受けたという理由がよく判る。脳筋ホラーアイコンの時代でもなかったろうし。…クリーパーもジェイソンやフレディの頃なら、もっと人気出たのかなあ。
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2024.07.09

レリック

観てみた、ピーター・ハイアムズ監督映画。1997年公開。

アマゾン奥地で行方不明となった人類学者から、シカゴ歴史博物館に荷物が届く。中身は遺物の破片と、カビの生えた葉のみ。一方やはりブラジルを発った貨物船と同館内で、脳下垂体を抜き取られた惨殺死体が発見される。警察が事件を捜査する中、パーティが開催された博物館に危機が迫って…という内容。

粗筋だけでは判らないけれど、本作はモンスターが大暴れするホラー映画。本格的に活用されたばかりで発展途中のCG映像に加えて、グロ満載の内容は、今観るとB級としか言いようがない(臆面のないエイリアンからの引用とか)。

でも最近ラリー・ブキャナンの映画ばかり見ているせいで、本作は物凄く立派な作品に思える。モンスターに関する説明も尤もらしい理屈が付けられているし、何より見た目(顔がMotörheadのマスコットにちょい似)がちゃんとしてるのは偉い。比較対象がブキャナンでいいの?…という気はするけど、まあいいや。
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2024.07.07

呪呪呪 / 死者をあやつるもの

観てみた。オム・ジウォン主演、キム・ヨンワン監督映画。2021年公開。

死人が殺人を犯すという事件が発生。ネットニュースのキャスターであるイム・ジニは、スンイル製薬が新薬治験の為、過去に100人もの命を奪っていたと知る。死人復活はインドネシアの秘術によるもので、製薬会社をその100人が襲う。何とか撃退したものの、その背後には真犯人の呪術者がいて…という内容。

この映画、実は「謗法 運命を変える方法」というTVドラマの続編らしい。勿論筆者は前作を未見なので、オカルト設定や人物関係等、わかったようなわからないような感じだけれど…一応ストーリー自体は、本作内で成立していると思う。

なんか企業の悪辣さを描いている辺り社会派というか、相棒のスペシャルか劇場版みたいなもんかと思ったり。「新感染」で監督を手掛けた、ヨン・サンホが本作では原作・脚本なので、むしろホラーというよりエンタメ性の強いアクション物。100人も同じコスで襲ってくるのは、仮面ライダーの映画を連想させたしな。
posted by ぬきやまがいせい at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画