2015.11.30

ある戦慄

観てみた、ラリー・ピアース監督映画。1967年公開。

深夜のニューヨーク。マンハッタンに向かう地下鉄車両には、子供から老夫婦までの様々な人々が乗り合わせていた。そんな中に酔っ払ったチンピラ、ジョーとアーティが闖入して来る。彼らはふざけた調子で乗客皆を挑発し、それぞれが持つ内面の負い目を踏み荒らしていく。そんな2人に対して乗客は…という内容。

監督のピアースは後に「パニック・イン・スタジアム」を手掛ける人だそうだけど、本作で面白いのはチンピラ役として(最近話題になったチャーリーの父親こと)マーティン・シーンが出演している辺り。何とこれが映画初出演なんだそうな。

社会派密室サスペンスの隠れた名作とも言うべき本作だが…登場人物各々の痛い所を巧みに攻撃する2人組が憎たらしくて、個人的にはイライラしっぱなし。とは言えアメリカの社会背景を仮託したであろう内容以上に、自分がその場に居合わせたらどうだったか考えてしまう、普遍的な問題提議を含んだ作品かも。
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2015.11.29

メガフォース

観てみた。B・ボストウィック主演、ハル・ニーダム監督映画。1982年公開。

アフリカの砂漠地帯で脅威となっていた、グエラ戦車部隊。ホワイト大将と女性副官のツアラ少佐は、最新兵器で武装した超国家部隊「メガフォース」のハンター隊長に出動を依頼する。夜間空挺降下した彼らは敵軍を急襲し多大な戦果を上げるのだが、紛争拡大を恐れた隣国が彼らの越境を拒否して…という内容。

派手な前評判の割にどうしようもなくチャチなB級アクション映画だが、ある世代にとっては忘れがたい印象を残している作品…勿論筆者もその世代。合成丸出しのバイク飛行シーンに苦しいフォーローをしているパンフレットも持ってるぞ。

チャチいのは否定しようも無いが、米軍が(DPVとかFAVと呼ばれる)バギーカーをベースにした戦闘車両を導入したのは、本作の「メガクルーザー」がヒントになっているとしたら凄い事だ。違うかもしれないけど。…改めて観てもこりゃヒドいという印象に変わりはなかったものの、やっぱり嫌いにはなれない作品だなあ。
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2015.11.28

ムーン・パニック

観てみた、マイク・ロール監督によるTV映画。2008年放映。

流星雨の夜。月に謎の天体が衝突し、その破片は地球に降り注ぐ。地上で発見された天体の破片は、恐るべき質量と磁気を帯びていた。しかも月内部に残された天体はその過大な重量で月の軌道を変え、地球に衝突の危機が迫る。アメリカ政府は核ミサイルを撃ち込んで天体を取り除こうとするのだが…という内容。

要はアルマゲドン亜流のパニックムービー。なんだけど宇宙エレベーターやラグランジュ点等、台詞の端々で挙げられる科学的なガジェットに結構テンションが上がってしまった。ただ「褐色矮星」等、用法に勘違いはある様だが…(縮退物質かなんかのつもり?)。でもこの手の作品にしては科学少年の心をくすぐる。

ただ逆に描写面での科学的デタラメさも相当なものなのだが…まあキリが無いので、そういった辺りのツッコミは割愛(タイトルで検索して参照して頂戴)。「妖星ゴラス」がいけるなら、これ位のトンデモさはいけるんじゃないか?…無理か。
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2015.11.26

オーメン

観てみた。リーヴ・シュレイバー主演、ジョン・ムーア監督映画。2006年公開。

6月6日午前6時、彗星の出現と共に生まれた赤ん坊。外交官のソーンは妻には秘密にしたまま、その赤ん坊を死産した自分の子供の代わりに育てる事に。だがダミアンと名付けられたその子の周囲では、不可解な事故死が連続して起きる。彼に再度に渡り警告する神父が語った、ダミアンの正体とは…という内容。

1976年に公開された名作オカルト・ホラーの、2006年6月6日公開に合わせたリメイク版。しかもストーリー的にはオリジナルをほぼそのまま踏襲している。だから改めて原典は、よくアイデア面で練られた作品だという事が判ったけれど…

リメイクの本作に関しては(多少殺しの手口に変更はあるものの)、残念ながら特筆すべき内容はないのだなあ。これならどんなに駄作でも続編シリーズの方が楽しめた、とか言ったら言い過ぎか。…なんて思っていたら来年からTVドラマ「ダミアン」として、成長した悪魔の子のその後が描かれるらしい。こっちは見たい。
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2015.11.25

クラウド アトラス

観てみた、ラナ・ウォシャウスキー監督他映画。2012年公開。

隻眼の老人が語る時空を超えた長い物語。奴隷貿易を営む青年と黒人密航者の航海。大作曲家と助手の青年との確執。女性ジャーナリストの追う原発に関わる陰謀。監禁された老編集者の脱走劇。クローン少女が起こす世界革命。そして衰退した未来での食人族との戦い…といった、6つの物語が交錯する内容。

ウォシャウスキー姉弟とトム・ティクヴァの共同監督により、デイヴィッド・ミッチェルの小説を映像化した本作。時間も人物も異なる複数のストーリーを同時進行させるという複雑な構成の大作だが、案外整然とテンポよくザッピングされる。

映画の手法としては「グランドホテル形式」に当たるのかな(最近観た中ではフィッシュ・ストーリーが近い)。本作はSFという謳い文句だったけれど…それ以外にも時代物にサスペンス、作曲家秘話まで含んだ幕の内弁当的な楽しさがあるかも。規模の大小はあっても、共通して自由への戦いを描いているのに成程と。
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2015.11.24

駅 STATION

観てみた。高倉健主演、倉本聰脚本、降旗康男監督映画。1981年公開。

冬の北海道。射撃でオリンピック出場を控えた警察官・三上英次は、離婚を受け入れ駅のホームで妻と息子に別れを告げる。その直後同僚の刑事が逃亡犯に射殺され、捜査を希望するも彼には競技の専念が優先された。その後も連続通り魔の妹、居酒屋の女性と彼の周囲には様々な出逢いがあって…という内容。

本作を始めとする降旗監督作は、中期から晩年に至るまでの高倉健のイメージを決定付ける作品が多いが、実は「新網走番外地」やそれ以前のやくざ物からずっと続くコンビなのね。…本作は脚本に倉本聰を迎え、雪の北海道と八代亜紀の演歌。紅白と熱燗に健さんという、似合いすぎる道具立を総結集した映画。

「Mr.BOO!」は違うか。…まあ本作は健さんを見ているだけで充分な作品ではあるけれど、いかにもな要素がこうも揃ってしまうと、もうちょっと抑制出来なかったものかなあと。あと個人的にはピストル競技の話がもっと見たかった気が。
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2015.11.22

プロメテウス

観てみた、リドリー・スコット監督映画。2012年公開。

地球各地の遺跡に描かれた、星に人々を導く巨人の姿。ショウ博士達を乗せた宇宙船「プロメテウス」は、人類起源の謎を解明するべく未知の惑星LV-223に着陸した。そこで一行は人工物と思しき構造物の内部で、朽ち果てた巨人の死体を発見する。だがその時嵐が訪れ、遺跡内に取り残された者が…という内容。

「エイリアン」の前日譚を描く、という触れ込みはどうやら微妙になった様で。多分これスコット監督的には最新映像技術を使った、同シリーズのリブート作品なんじゃないかなと。アンドロイドや女主人公に宇宙怪物といった道具立てはほぼ第1作そのままだし…個人的には「VSプレデター」辺りより遙かに好ましいな。

ただスコット監督らしく映像面は見事の一言だが、反面謎が放置されるばかりで今一つ盛り上がらないのも確か。スペースジョッキーの登場にはテンション上がったけれど…正直ものすごく金のかかった「悪魔の受胎」かと思ったのだわ。
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2015.11.20

宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟

観てみた、出渕裕総監督によるアニメーション映画。2014年公開。

惑星イスカンダルからの帰路。ガトランティス艦隊からの攻撃を受けた宇宙戦艦ヤマトは、ワープにより脱出する。だが何者かの誘導を受け、隔絶された空間内に閉じ込められてしまう。そこで古代達一行が遭遇したのは第二次大戦の戦艦「大和」そっくりの放置艦と、旧敵ガミラスのフォムト達だった…という内容。

「宇宙戦艦ヤマト2199」の完全新作劇場版。内容としては同シリーズ24話と25話の間に位置する話だが、旧ヤマトには元となるエピソードが無い事もあって、実に2199らしい感覚なのは確か。ただ大和ホテルの辺りは「宇宙戦艦ヤマト」と認識するのが難しい位、別作品の様な雰囲気が漂うのは良し悪しではある。

個人的に2199は旧作との「間合い」の感覚を楽しむ作品だと思っているので、本作では少々遠ざかり過ぎちゃったかなと。…それでもガミラスとの共闘は熱くなるし、ガトランティスの野蛮人振りも凄いし、女の子も可愛いからまあいいか。
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2015.11.19

月のひつじ

観てみた。サム・ニール主演、ロブ・シッチ監督映画。2000年公開。

アポロ11号による人類初の月面着陸を控えた1969年。その歴史的な生中継を受信する大役に、オーストラリアの片田舎に建つパークス天文台のパラボラアンテナに白羽の矢が立った。町はお祭り騒ぎに湧くが、そのお陰で停電が発生。宇宙船の位置を見失ってしまった上、更に問題が持ち上がって…という内容。

「人類、月に立つ」の外伝みたいな内容を描いたオーストラリア映画。有名な月面着陸の裏でこんな出来事があったのだな。筆者はその手のドキュメンタリーや映画は割と見るようにしているので、切り口の物珍しさだけで充分楽しめた。

ただまあ映画としては地味な内容であるのと共に、(上手くいったから良かったものの)失敗の隠蔽を美談風に描くというのも如何なものかと思ってしまったよ。…とは言えいまだに人類の宇宙開発史で最大の偉業である月面着陸の決定的瞬間を、地上から見守る側の視点で追体験できるというのは仲々によかった。
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2015.11.18

小さな悪の華

観てみた。ジョエル・セリア脚本、監督映画。1970年公開。

カトリック系の寄宿学校で学ぶ少女・アンヌとロールは、消灯後ベッドの中で隠れて悪徳の文学を耽読していた。そんな2人は休暇で戻った故郷で大人の男性達を挑発し侮蔑を投げ、無邪気な精神のまま悪逆の限りを尽くす。そしてある夜彼女達が出会ったのは、路上で立ち往生した自動車の男性で…という内容。

その反宗教的な内容から、本国フランスを始め各国で上映禁止になった本作。キリスト教とは縁遠い日本では特に問題なく公開された様だが、今観ても結構ショッキングな内容ではある。個人的にはメスガキ2人にいいようにされる男共には、腹が立って仕方なかったけど…まあちょっと羨ましい気もしたりしなかったり。

本作は以前紹介した「乙女の祈り」でも採り上げた、作家アン・ペリーが少女時代に起こした殺人事件を元にしているとの事。…日本で言えば永山則夫みたいなもんなのかなあ。まあこっちは死刑にならなかったんだし、よかったすねと。
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2015.11.16

トロン:レガシー

観てみた、ジョセフ・コシンスキー監督映画。2010年公開。

サム・フリンはある日古いゲームセンターで、コンピュータ内部の世界に入り込んでしまう。そこで出会ったのは彼の幼い日に失踪した父親ケヴィン。この世界の創造主である彼は、自らの分身であるクルーの反逆に遭い主導権を乗っ取られてしまったのだ。サムは父を連れて、現実に戻ろうとするのだが…という内容。

「トロン」の28年ぶりの続編。当時コンピュータ世界を斬新な映像で描いた同作だが、実はCG以上に手描きアニメが使われた場面が多くあった。本作では最新の3DCGにより、本来のイメージに近いものが実現出来たと思うと感慨深い。

ただ内容自体はダウナーでローテンションな場面が延々続く感じ。まあ前作からして淡々と進む話だったから、続編らしい続編とも言えるんだけど…人間のアクションもバイクシーンも空中戦も、全部が暗い中似た様な演出で行われるので変化が無くてツライ。まあでもオリジナルのライトサイクルはやっぱり格好いいね。
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2015.11.15

テレマークの要塞

観てみた。カーク・ダグラス主演、アンソニー・マン監督映画。1965年公開。

第二次大戦中のノルウェー。ロルフ博士はレジスタンスのクヌートから、ナチスドイツが原爆を製造するべくテレマークで重水工場を稼働させたとの報告を受ける。この情報に基づいて、英国軍は工場破壊作戦を決行。ところが派遣された工兵隊のグライダーが墜落し、博士自らが工場に侵入する事になり…という内容。

本作は英軍とレジスタンスによって実際に行われた、「フレッシュマン作戦」や「ガンナーサイド作戦」等を題材にした戦争映画。「重水」というのは水の同位体の事だが、原爆の製造に必要な物質らしい。ただ言うてもちょっと重量のある水でしかない(乱暴な解説)から、別にド派手な爆発みたいな事にはならない訳で…

「ナバロンの要塞」の大ヒットを受けて、邦題に要塞なんて付けたはいいがただの工場だし。主演のカーク・ダグラスが科学者役にも関わらず、ドンパチやらスキーやらに大活躍するスパイ・アクション映画とでも思った方がいいのかもな。
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2015.11.14

ステキな金縛り

観てみた。深津絵里主演、三谷幸喜脚本、監督映画。2011年公開。

宝生エミは亡き父を目標にするしがない三流弁護士。そんな彼女が新たに担当したのが夫による妻殺し事件なのだが、被告は犯行時間には旅館で金縛りに遭っていたという。そしてエミは調査に赴いた旅館で、落ち武者の霊・更科六兵衛に遭遇する。彼女は幽霊である六兵衛に、証人として出廷を求め…という内容。

本作は三谷監督による劇場映画第5作で、脚本として参加し裁判員制度誕生(作中でちょっと言及がある)を予言した「12人の優しい日本人」と同様な法廷物。でも本作では裁判へ幽霊を証人に呼ぶという、ユニークな内容となっている。

そうした基本アイデアや父親と娘との情愛等、プロット面では優れているのだが映画としてはまとまりがなくダラダラ長いのがどうも。これは脚本家出身監督である為に自らのシナリオをバッサリ切る事に躊躇があるのか、売りである有名タレント多数の出番を切るのに躊躇したのか。…まあ知らんけどちょっと惜しいね。
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2015.11.11

アジャストメント

観てみた。マット・デイモン主演、ジョージ・ノルフィ監督映画。2011年公開。

選挙で大敗した若き議員候補ノリスは、エリースという女性と出逢い激しく惹かれる。その後偶然に再会を果たした2人だったが、謎の男達の干渉により交流を妨害されてしまう。彼らは「調整局」と呼ばれる人の運命に干渉する力を持った超越的集団で、ノリスは幾度となく彼女と逢う事の危険を警告され…という内容。

原作はフィリップ・K・ディックの短編小説「調整班」(筆者未読)。ただこれも数々のディック作品を原作とする映画と同様に、設定だけ借りた別物の内容らしい。…本作はデイモン主演でジェイソン・ボーンシリーズ並のサスペンスやアクションが期待された様だが、実際のところはファンタジー・ラブストーリーといった趣き。

SFではなく天使や神様の話なら、やってる事がフワフワしていて掴み所が無いのも仕方ないよな。…とは言えドアを開けると別の空間に繋がっている演出は面白い。そういや「バードマン」でも、カットを連続させる為に似た事やってたね。
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2015.11.10

ファントム 開戦前夜

観てみた、トッド・ロビンソン監督映画。2013年公開。

キューバ危機直後の冷戦期。ソ連海軍のズボフ艦長は退役間近の潜水艦で最後の航海に出発する。その艦には「ファントム」と呼ばれる新式の音響欺瞞装置が搭載され、試験の為ブルニーとガーリンという技術者も同乗していた。その2名の動向を不審に思った艦長は、彼らがKGBではないかと疑い…という内容。

本作は1968年にハワイ近海で沈没したソ連軍の潜水艦、K-129の実話を元にしている。「プロジェクト・ジェニファー」の名の下に引き揚げが行われた同艦だが、本作で登場する秘密兵器やKGBの陰謀は、流石にフィクションだと思う。

ソ連潜水艦と言えば原子力、かと思ったら本作のはディーゼル。しかも弾道ミサイル発射シーンがあるというのは案外珍しいかもしれない。潜水艦物らしく密室内の緊張感は悪くないのだが、上記フィクション要素がちと嘘っぽいかな。…と思ったらラストはもっと荒唐無稽で、そんなのは大した問題ではなくなってしまった。
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2015.11.09

ハロルドとモード 少年は虹を渡る

観てみた、ハル・アシュビー監督映画。1971年公開。

19歳になるハロルドは、母親の前で何度も狂言自殺を演じ霊柩車を乗り回す、死に憑かれた生活を送っていた。彼はある日見知らぬ他人の葬式で、モードという老婦人と知り合う。彼女は無免許で盗難車を乗り継ぐ自由すぎる精神の持ち主。ハロルドとモードの間にはいつしか友情以上の絆が芽生え…という内容。

「夜の大捜査線」でアカデミー編集賞を受賞したアシュビー監督の代表作。本作は死を近しいものとする少年と、老女との恋愛を描いたアメリカンニューシネマ作品である。まあ元々ニューシネマは「死」を密接な題材とする傾向があるけれど、本作でもベトナム戦争等を背景とした当時の社会事情が反映しているとの事。

叙情的な映像の積み重ねやCat Stevensのフォーキーな音楽が、なかなかに切ない気分にさせてくれるのだが…それよりお婆ちゃんの警官すら煙に巻く暴走っぷりがもの凄くて、本当ならこの人めっちゃ長生きしたんじゃないかという気が。
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2015.11.07

天才マックスの世界

観てみた、ウェス・アンダーソン監督映画。1998年公開。

名門私立ラシュモア校に通う15歳の少年マックス・フィッシャー。演劇の才能を買われ奨学生になった彼だが、現在は19もの部活を掛け持ちし学業は落第の瀬戸際。そんな状況でも揺るがぬ自信を持って生きる彼の前に女性教師クロスが現れる。マックスは彼女に対し不器用ながらも好意を示すのだが…という内容。

一条小隊の速水奨声バルキリー・パイロット…じゃなくて、学生時代に演劇部だった同監督と脚本のオーウェン・ウィルソン、2人の実体験を元にした本作。

この手のアメリカ製青春映画としては主人公のキャラ付けが独特で、どう考えても人格的におかしい割にリーダーシップがあるお陰か、スクールカーストとは無縁だという。(日本では未公開に終わったが)そういう辺りが本国で受けた所以かもしれない。…まあ個人的には端迷惑なヤツにしか見えなかったので、正直共感とか好意は抱けなかったけど。まあ一風変わった内容なのは確かではあるな。
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2015.11.06

ワルキューレ

観てみた、ブライアン・シンガー監督映画。2008年公開。

第二次大戦下のドイツ。強い愛国心故にヒトラー政権に反感を抱くシュタウフェンベルク大佐は、戦場で負傷し今は祖国に帰還していた。司令部付きになった彼は、何と総統暗殺計画を練る一派よりの接触を受ける。彼らの計画は暗殺成功後に事態を掌握するべく「ワルキューレ作戦」を利用するもので…という内容。

1944年に実際に起きたヒトラー暗殺未遂事件を題材にした作品。本作では中心人物のシュタウフェンベルク大佐をトム・クルーズが演じているのだが、その事でドイツ国内では反発があったとの事。まあハリウッドスターの起用には色々と事情がありそうだが、仲々の力作なのは確か。…ただ計画の詳細はともかく暗殺自体が失敗したという結末は皆知っているので、独の話なのに全編英語で喋ってるとか、そういう根本部分が気になると内容に没入出来なくなるのは困り所。

とは言え細部まで史実を丁寧に再現した映像は、一見の価値があるのでは。
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2015.11.04

宇宙からのメッセージ

観てみた。松田寛夫脚本、深作欣二監督映画。1978年公開。

皇帝ロクセイアの下、宇宙に魔の手を伸ばすガバナス帝国。彼らの支配下にある惑星ジルーシアの住民は、伝説の勇者を見出すという「リアベの実」を銀河に放つ。実は次々にリアベの勇士達に届き、ジルーシアの姫・エメラリーダの下に導いていたのだが、ガバナスは次なる侵略の標的を地球に定め…という内容。

本作も「スターウォーズ」人気に便乗したスペースオペラ。とは言え「里見八犬伝」をモチーフにして、日本独自の要素も打ち出している。…と言うか舞台が宇宙になっただけで、内容は完全に当時の東映アクション映画。ヤクザものや時代劇の表現そのままで(撮影場所はいつもの採石場)、思わず笑ってしまった。

まあでも当時観て印象に残っていたテーマ曲を久々に聴いて、鳥肌が立ってしまった。これだけで個人的には満足したのだわ。…無茶苦茶さ加減では本作も「スタークラッシュ」といい勝負だけれど、音楽だけは間違いなく勝ってるね。
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2015.11.03

スタークラッシュ

観てみた、ルイス・コーツ監督映画。1978年公開。

遙か彼方の銀河系では、善なる皇帝と悪の首領ザースが戦っていた。女宇宙海賊ステラは一旦は投獄されるも、皇帝の命を受け敵勢力が開発した秘密兵器の探索に出発する。戦いの中で仲間が次々に斃れ、戦火は拡大の一方。皇帝は遂に捨て身の反撃作戦、「スタークラッシュ」の発動を決断し…という内容。

イタリアで製作されたスペースオペラ。まあ完全に「スターウォーズ」のヒットに便乗したパチモンなんだけど…それを言ったら日本でも「宇宙からのメッセージ」や「惑星大戦争」やらがあるので、世界的な現象だったのだなと。それに加えて若き日のデヴィッド・ハッセルホフが出演している辺り、珍品度を上げている。

宇宙船や光線の撃ち合いこそSW風だが、カクカクしたモデルアニメーションは何故かハリーハウゼンリスペクト。更に人間を詰め込んだ砲弾を敵基地に撃ち込んだりは「フラッシュゴードン」辺りのノリで…目茶苦茶さ加減が逆に面白い。
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