2015.12.31

コミックマーケット89・終了報告

コミケット89、無事終了いたしました。
寒い中わざわざお越し下さった皆様、本当にありがとうございました。

今回はまあお陰様で、大きな問題もなく
ぼちぼち無事に過ごせたようでよかったです…
posted by ぬきやまがいせい at 20:39 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

コミックマーケット89

本日は、コミックマーケット89開催日です。
当サークル、ジャンクアーツも O-01a で参加しております。
新刊コピー誌をご用意しておりますので、ぜひお越し下さい。
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2015.12.27

ゴースト・オブ・マーズ

観てみた。ジョン・カーペンター脚本、監督映画。2001年公開。

人類が入植した未来の火星。バラード警部補は彼女が唯一生還した任務での恐ろしい体験を証言する。凶悪犯罪者ウイリアムズを護送するべく訪れた渓谷には死体が散乱し、凶暴化した集団が跋扈していた。これはどうやら人々に取り憑いた火星原住民の霊の仕業。一行は脱出の道を探るのだが…という内容。

「要塞警察」や「ゴースト・ハンターズ」といった同監督の過去作品を思い起こす内容。自己模倣とはカーペンターも老いたな…と並の監督に対してなら思うところだけど、本作はハチャメチャさでなら上回っている。ただ興業的には大変な不入りで、本国アメリカでは僅か2週間で上映打ち切りになってしまったとの事。

火星ゾンビ共の投げる手裏剣で仲間の腕が飛び首が飛ぶ。呆れた乱痴気騒ぎの上にジャカジャカ鳴り通しのBGMがうるせえなと思ったら、音楽担当はAnthraxだそうな。…まあカーペンターだしな、と笑って済ませられる人ならお薦め。
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2015.12.26

スウィート・スウィートバック

観てみた。メルヴィン・ヴァン・ピーブルズ主演、監督他映画。1971年公開。

少年時代を過ごした娼館で男になり、今や見世物クラブで竿師となったスウィートバック。だが経営者が彼を警察に売り、捕らえられたスウィートバックはその際警官に対して暴力を振るってしまった。そして彼の逃亡劇が始まる。彼は自らの性的魅力と頑強な肉体だけを頼りに、地の果てまで逃げ続けて…という内容。

「黒いジャガー」に先駆ける事数ヶ月、米国で最初に大成功を収めたブラックムービーだという本作。制作の自由を得る為にポルノと偽装したとの事で、確かにそういう場面も多いんだけど…無名時代のEarth,Wind & Fireを起用したファンキーでフリーキーな音楽に、多重露光や階調反転等を採り入れた映像。その上ラフで脱臼感のある編集により、相当にアヴァンギャルドな内容となっている。

やたらにパワフルで飽きさせないのだが、特に後半のG・ローシャ監督作を思わせる祝祭的なコーラスと神話的な砂漠の情景との一体感に圧倒される。
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2015.12.25

マッドマックス 怒りのデス・ロード

観てみた。トム・ハーディ主演、ジョージ・ミラー監督映画。2015年公開。

核戦争後の世界。砂漠を孤独に彷徨うマックスは、イモータン・ジョーを首領とする武装集団の砦に囚われてしまう。そんな時ジョーの部下フュリオサが、彼の妻達を密かに連れて脱走する。フュリオサの目指すのは彼女が生まれたという「緑の地」。マックスもまた追撃隊に同行する事になるのだが…という内容。

主演をメル・ギブソンからハーディに交代したシリーズ第4作だが、御年70になるミラー監督のテンションは更に上昇しているという凄い作品。まあ個人的に同シリーズに関して第1作の衝撃に敵うものは絶対にあり得ないけれど、シンプルなストーリーをアクションの釣瓶打ちで押し通した本作は確かにそちらに次ぐ。

ただ期待にも関わらず再登場のインターセプターはひどい扱い。その上マックス本人の見せ場も今いち多くない上、ソウドオフショットガンに至っては不発と来た。これもうわざとだろ…と思ってしまうけど、それ以外で充分お釣りが来るね。
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2015.12.23

吉原炎上

観てみた。名取裕子主演、五社英雄監督映画。1987年公開。

明治時代の吉原遊郭。18歳で中梅楼に売られて来た久乃は、若汐の源氏名で遊女となった。そこには様々な事情を抱えた娼妓や馴染み客がおり、そうして過ごした年月の中で頭角を現して来た彼女は、花魁筆頭の「紫」の名を継ぐ事になる。遊郭の頂点に立った彼女もやがて吉原を去る日が訪れて…という内容。

斉藤真一の同名書を原作にした本作。名取をはじめ、かたせ梨乃や藤真利子といった女優のヌードシーンで話題になったとの事。…なんだけど強烈に印象に残るのは、西川峰子の「ここ噛んで」。強烈すぎて一見の価値があるのだわ。

まあ個人的には正直五社監督作品でよく言われる、女の情念がどうだの女優の体当たり演技だのぶつかり合いだのいうのが、どうにもうへえって感じで。日本映画ではこういうの格別に有り難がられて来たけど、やっぱり苦手だわ。…とは言え吉原の風俗的な再現は興味深く、この頃だからこそ作れた映画かもなと。
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2015.12.21

E.YAZAWA ROCK

観てみた、増田久雄監督によるドキュメンタリー映画。2009年公開。

日本音楽界の第一線で長らく活動してきたカリスマ的ロック歌手・矢沢永吉。本作は彼の記念すべき100回目の武道館公演をはじめ、過去と現在のレコーディング風景。更に彼の音楽観や人生に対する発言を記録している…という内容。

まあ筆者個人にとっては「よく知らないロックの人」でしかないんだけど、日本ロックの重要人物なのは確かなので後学の為に観ておくかと。…改めて考えるとこの人は自分の中で、長嶋茂雄と同じカテゴリーに入っているな。まあ長嶋に関しては先日BSで放送していた最新インタビューで人柄が何となく判ったのに対して、本作を見ても矢沢の内面は今一つ掴めない感じがあったのも正直なところ。

以前彼は「矢沢永吉というスターを演じ続けている」と発言していた事もあり、本作でも一挙手一投足が常に矢沢そのもの。まあそういう意味では掘り下げとして物足りないけど、一貫して矢沢であり続ける姿勢は見事と思わざるを得ない。
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2015.12.20

デビッド・クローネンバーグのシーバース

観てみた。デビッド・クローネンバーグ脚本、監督映画。1975年公開。

最新設備を備えた巨大集合住宅・スターライナータワー。海上の島に建つこの高級マンションで、ある博士が少女を殺害した後自殺するという事件が起きる。彼の行っていた研究は寄生虫の臓器利用だったのだが、寄生された人間は性的に暴走し凶暴化するという事が判明する。やがてそこの住人達は…という内容。

同監督の商業長編デビュー作ながら、既にエロティックでグロテスクな独自の表現が散見される。とは言うもののかなり低予算なのも確かで…筆者以前TV放映されたのを観たのだが、相当カットされていた筈なのに今回改めて観ても大して印象が変わらなかったのは、見せ場自体は全部流してたからじゃないかな。

つたないカメラワークや淡々とした展開のせいもあって今観たらそう怖い事もないけど、体内に入った寄生虫のせいで発情して暴力を振るうとか、当時はゾッとする程気持悪い作品だったはず。その寄生虫がウ○コに似てるとか言わない!
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2015.12.19

ムーンウォーカー

観てみた。ジェリー・クレイマー&コリン・シルバース監督映画。1988年公開。

King of Popことマイケル・ジャクソン。ジャクソン5での幼い日のデビューから彼は歌にダンスに桁外れの才能を示し、数々のセールス記録を上書きしてきた。そんな彼はいつも周囲から注目を浴びて追い回される日々。だが彼の友達の子供たちにピンチが訪れた時には、マイケルの身体が変化して…という内容。

ライブ映像を始めコラージュや粘土アニメにCGと、雑多な要素をつなげた作品だが要はマイケルの長編PV。実際本国アメリカでは劇場公開が見送られたらしい。内容としては恥ずかしげもない自己陶酔やポンキッキかと思ってしまう様な子供じみたものだが、全盛期のマイケルの歌や踊りだけで価値があるのも確か。

特にロボに変形するマイケルは当時から語り草で、筆者も一度位は見ておきたかった。あとCome Togetherのカバーは結構おっと思ったけど、自画自賛のひどい歌詞改変はこれどんなもんか…(それだけの事は成し遂げた人だが)。
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2015.12.17

荒野の千鳥足

観てみた、テッド・コッチェフ監督映画。1971年公開。

豪州の砂漠地帯。辺鄙な学校で教鞭を執るグラントは、休暇でシドニーに帰省する途中「ヤバ」という街に立ち寄る。ところが彼は田舎からの脱出を目論んで、賭博で全財産をスッてしまった。自称世話好きという街の住民は彼に救いの手を差し出すのだが、泥酔した上に夜の荒野で乱暴狼藉を働いて…という内容。

後に「ランボー」を監督するコッチェフが、ケネス・クックの小説を映像化した本作。オーストラリアの田舎住民の生態を割とありのまま描いている様なのに、何故かショッキングな内容になっているという。原始的なコイン賭博に熱狂する様子や底が抜けた様な飲酒、特に面白半分で行われるカンガルー狩りが衝撃的。

映画の最後に言い訳めいた一文が出るけれど、こんなのを見せられたらそらこいつらモアもドードー鳥も絶滅させるわと納得する事請け合い。…失礼ながら仮にも文明国の内部にも、想像を超えた異世界というのが存在するのだなあと。
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2015.12.16

セブンス・コンチネント

観てみた。ミヒャエル・ハネケ脚本、監督映画。1989年公開。

夫婦と幼い娘1人の家族。些細な問題こそあっても、彼らは様々な身の回りの物と共に日々の日常生活を送っていた。そんなある日自動車の車内から事故現場を目撃した事で、妻が「人生を悟る」。そして彼らは長年過ごした自宅の内部を破壊し、思い出の品々を破り棄てる。果たして一家の決意とは…という内容。

ハネケ監督の長編デビュー作である本作、ある実在の一家が自殺する様を採り上げた内容となっている。ただ実際に自殺を決意するまでが長くて、予備知識無しに見始めた筆者はドラマらしいドラマもない展開に眠くて仕方なかった。

それでも執拗な破壊が始まってみると、その落差に成程と(Golden Palominosのレコードを割ってて笑った)。日常の崩壊というショッキングな題材は「ファニーゲーム」と対を為すもので、一切の救いの無さも初長編にして既にハネケらしいが…生と死を描いた原初的なミニマリズムには、ゴツゴツした衝撃がある。
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2015.12.14

コックファイター

観てみた。ウォーレン・オーツ主演、モンテ・ヘルマン監督映画。1974年公開。

「闘鶏」を生業にし南部を渡り歩く男フランク。名誉メダルを手に入れるまで沈黙を自らに課した彼だったが、試合に負けて全てを失ってしまう。故郷に戻り恋人との久し振りの再会を果たした間も、彼の中には闘鶏への執念が燃えていた。そして彼は再び闘鶏に復帰して、恋人を大会へと呼んだのだが…という内容。

ロジャー・コーマンが「闘鶏」に目を付け、「断絶」のヘルマン監督を起用したものの前作同様興業的には惨敗。あの手この手を使っても、結局制作費が回収できなかったらしい(10セントも損をしなかった、というのは嘘だったのか…)。

確かに地味な内容だが…個人的には「イージーライダー」で、若者を射殺した側を描いた作品って感じがしたな。闘鶏って競技自体劇中の恋人同様目を背けたくなるし、沈黙を貫く主人公からして南部的な狂気に満ち溢れている。まあ本作を男の意地とか一本気みたいに捉えたら美しいけれど、やっぱり狂ってるね。
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2015.12.13

地獄の逃避行

観てみた。テレンス・マリック脚本、監督映画。1973年公開。

少女ホリーはある日、清掃係のキットという男に声を掛けられる。交際を始める2人だったが、ホリーの父親に反対されキットは彼を射殺してしまう。家に火を付け逃亡の旅に出るキットとホリー。行く先々でキットは2人の妨げになる人々を、何のためらいも無く手に掛ける。そして彼らの逃避行の果てに…という内容。

(これがデビュー作の)マリック監督流ボニー&クライドとでもいった感じの映画だが、1958年に実際に起きた「スタークウェザー=フューゲート事件」を題材にしているらしい。…アメリカ中西部の荒野(本作の原題はBadlands)を逃亡者2人の心象風景そのまま、空虚にそして美しく捉えた詩的な映像が素晴らしい。

既に同監督らしいスタイルがほぼ完成している本作だが、後の作品への影響も大きいとの事。直接にオマージュを捧げたタランティーノは勿論、個人的には本作を予備知識無しに観て、コーエン兄弟のオフビートな犯罪映画を連想したな。
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2015.12.11

白い肌の異常な夜

観てみた、ドン・シーゲル監督映画。1971年公開。

南北戦争の時代。南部のファンスワース女子学院に、瀕死の北軍兵士が担ぎ込まれて来る。マクバーニー伍長と名乗る彼の存在を伏せ、匿う事にする学院の人々。だが女の園に1人だけ紛れ込んだ男性の存在に、皆の間に動揺が走った。しかも自分に向けられた好意を、彼も無防備に受け入れて…という内容。

クリント・イーストウッド主演にシーゲル監督と言えば翌年の「ダーティハリー」が有名だが、本作はそれとは趣きの違ったサスペンス。…とは言え一時期かなり頻繁にTV放映されていたので、知らずに観てしまった人も多いだろう異色作。

筆者も観た筈だけど途中のショッキングな展開を完全に忘れていたので、本当に観たのか俺…と別の意味で不安になった。まあ観ていてスカッとする事はないし実に怖い作品ではあるけれど、近年の都合の良いラノベ的ハーレム世界に不満のある人は観たらいいかもしれない。いやそりゃこうなるよねと納得するし。
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2015.12.10

ブルージャスミン

観てみた、ウディ・アレン監督映画。2013年公開。

実業家ハルの妻であるジャスミン。NYでセレブ生活を送っていた彼女は、夫が詐欺罪で逮捕され持てる全てを失ってしまう。異母姉妹ジンジャーの元に身を寄せる彼女だったが、慣れない生活から周囲との軋轢でトラブルばかり起こしてしまう。そんな彼女も新たな恋を見つけ、ゴール寸前となった時…という内容。

近年は欧州巡りをしていた同監督が久々に米本国で撮った本作。エキセントリックな女性が主人公の一種のコメディだが…(アレン作品をある程度追ってた人なら判る通り)本人主演でない映画は「激苦」という法則も久々に復活している。

顚落の前後で時系列が交互に描かれるという作りで、その対比におかしみがある様な…ない様な。アレンらしい辛辣さは相変わらずだけれど、久々なせいか結構キッツいなあと思ってしまった。とは言えアカデミー主演女優賞を獲得したケイト・ブランシェットの演技は見事で、まさに本作を「泣き笑い」たらしめている。
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2015.12.09

ナッシュビル

観てみた、ロバート・アルトマン監督映画。1975年公開。

大統領予備選を控え、出馬中の1人であるウォーカー候補の街宣カーが街中を走り回るナッシュビル。そこはまたカントリー音楽の中心地であり、有名無名を問わず多くのミュージシャンが日夜演奏を繰り広げていた。そんな彼らにとっての様々な問題が絡み合い、やがて選挙キャンペーンのコンサートで…という内容。

アルトマン監督の代表的群像劇として知られている本作。25人もの主要人物に約160分という大作だが、実は内容の多くを演奏場面が占めており、筆者が観た印象としてはこれは「音楽映画」。ウッドストックの記録映像を思い出した。

じゃあ何で日本ではそういう見方をされないのかと言うと、要はカントリーの人気が無いからだろうな…筆者も殆ど知らんし(同監督が音楽面は軽視していたと言われるが、企画としてはカントリーの世界を描く目的がまずあったそう)。とは言え大統領選と絡めて描かれる音楽界の人間模様は、実に奇怪であるなあ。
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2015.12.07

女ガンマン 皆殺しのメロディ

観てみた、バート・ケネディ監督映画。1971年公開。

銀行を襲撃して逃亡中のクレメンツ三兄弟。彼らは町外れの牧場で主人を殺害し、その妻を暴行した。残された妻のハニーは兄弟への復讐を誓い、偶然通りかかった凄腕の賞金稼ぎ・プライスから射撃の手解きを受ける。メキシコで手に入れた拳銃を腰に下げ、遂に兄弟と対峙するハニーだったのだが…という内容。

マカロニウエスタンかと思ったら実はイギリスの製作による西部劇。ガンスミスの役で(先日この世を去った)クリストファー・リーが出演しているのに成る程なと。…まあ本作最大の売りはやはり女ガンマンを演ずるラクエル・ウェルチで、上半身裸にポンチョだけを羽織った姿で男共をバンバン倒していく早撃ちが痛快。

単純明快な復讐劇ではあるものの、タランティーノ監督が「キル・ビル」の参考にしたという事で有名になったらしい。…個人的にはハニーの拳銃に引き金が2つある理由の説明がよくわからなかったんだけど。2つだと撃鉄が起こしやすい?
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2015.12.06

エリジウム

観てみた、ニール・ブロムカンプ監督映画。2013年公開。

2154年。富裕層は宇宙コロニー「エリジウム」で機械による医療を享受しているのに対し、地球に残された貧困層は満足な治療も受けられないでいた。そんな中の1人マックスは工場での作業中事故に遭い、余命僅かにあと5日と宣告される。彼は幼い日からの憧れであるエリジウムを目指すのだが…という内容。

マット・デイモン主演でエリジウムの長官役にはジョディ・フォスター。その上監督が「第9地区」のブロムカンプと来たら、まさに期待が高まるのだが…内容としては舞台が貧民街だったり、アクションシーンでカメラがグラグラ揺れる辺りがちょっと違うだけで、午後のロードショーでよく放映していそうなB級SF作だった。

貧富の格差を採り上げた比較的真面目な題材だけに、デイモンが装着するメカ骨格や敵役がドヤ顔で振り回す日本刀がこっぱずかしいのなんの。とは言え同監督らしいリアリティある未来感覚だけでも、充分一見の価値があるのでは。
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2015.12.04

フェイズW 戦慄!昆虫パニック

観てみた、ソウル・バス監督映画。1974年公開。

宇宙の異常がもたらした影響で、地球上では「蟻」が高度な知性を持つに至った。生物学者ホッブズは助手の言語学者ジェームズと共に、砂漠地帯に生息する蟻の群れを観察する。蟻は周辺の住民を襲い、彼らの基地に逃げ込んで来た少女ともども攻撃の対象にする。果たして蟻達の進化の果てには…という内容。

ヒッチコック作品等で用いられた、モダンなタイトル映像で知られるソウル・バス唯一の監督作。日本では劇場未公開に終わり、TV放送の際に「SF超頭脳アリの王国・砂漠の殺人生物」といったB級臭い邦題が付けられてしまったのに反して、実際の内容は実験的映像と観念的なストーリーに満ちたカルトSFだった。

小さな蟻を極端なクローズアップ撮影により物凄い存在感で描く辺り、バス監督独特の様式的な美意識が窺えて面白い。…よく「2001年宇宙の旅」が引き合いに出されるけど、雰囲気的には「アンドロメダ…」からの影響もある気がするな。
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2015.12.03

思い出のマーニー

観てみた、米林宏昌監督によるアニメーション映画。2014年公開。

孤立しがちな少女・杏奈は養母の薦めで、夏休みの間を海辺の町で過ごす事に。そこでも周囲と打ち解けられない彼女だったが、対岸に建つ古い無人の屋敷に住むマーニーと親しくなる。共にボートを漕ぎパーティーを楽しむ2人。だがマーニーは存在しない筈の少女、全ては杏奈の見た幻なのだろうか…という内容。

原作はジョーン・G・ロビンソンの児童文学だが、スタジオ・ジブリによりアニメ映画化された本作は、舞台を英国から北海道に移して描かれている。なお本作をもって当面のところ、同スタジオは映画の製作を中止するとの事だが…本作の切なくそれでいて新たな一歩を踏み出す内容は、一つの区切りとして相応しい。

「借りぐらしのアリエッティ」の監督らしくこじんまりした作品には違いないけれど、幻想と現実の交錯したミステリアスな展開や、仲々に意表をつかれた結末には充分楽しませてもらった。…まあ関係者には、今後も頑張って頂きたいよね。
posted by ぬきやまがいせい at 23:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ