2016.04.30

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド

観てみた。三浦春馬主演、樋口真嗣監督映画。2015年公開。

存在を危険視され拘束されてしまったエレン。だが尋問の最中に知性を持った巨人が現れ、エレンを連れ去ってしまう。意識を取り戻した彼は最強の兵士と呼ばれるシキシマから、巨人の正体とその誕生から現在までの歴史を聞かされる。シキシマの目的は現体制の転覆で、エレンは協力を求められ…という内容。

諫山創原作による人気漫画の実写版、二部作の後編。…(前回からの続き)まあ漫画に限らずだけれど作者は「これ以外無い」という選択肢を紡いでストーリーを描くものなので、映画化にしろアニメ化にしろ余り簡単に内容をいじれないのはそういう事な訳。本作も意図こそ察すれど、かなり無理を感じたのは確か。

でも筆者せっかちなもんで、映画が3時間程度で謎の粗方を説明してくれてしまったから、何かもう満足した。…本作で最も興味を引かれたのは勿論町山智浩氏の仕事振りだが、まあそういう意味でも色々判ったので満足してしまった。
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進撃の巨人 ATTACK ON TITAN

観てみた。三浦春馬主演、樋口真嗣監督映画。2015年公開。

100年前突如発生した「巨人」の脅威から身を守るべく、人類は巨大な壁を築いてその中で生活していた。エレンはある日超大型の巨人により壁が突き崩され、幼馴染みのミカサが犠牲になるのを為す術もなく見詰めていた。そして2年後彼は巨人への復讐を誓い、アルミンらと共に入隊するのだが…という内容。

諫山創原作による人気漫画の実写版である本作、色々な意味で昨年の邦画では最大の話題作となった。実写化に際しての都合と思われる、原作から様々な変更が加えられた事もあって賛否両論…どちらかと言うと否定的な意見が多く見られたけど(個人的にはご都合からでも、軍艦島ロケに関しては良かったと思う)。

映像面でも(ザック・スナイダー作品張りに)作り物感を隠さない画面作りには意見が割れたものの、遠近感が狂ったかの様な非現実的・悪夢的世界を表現するにはこれもアリなんじゃないかなと。で内容の方はと言うと…(次回に続く)。
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2016.04.28

グーニーズ

観てみた、リチャード・ドナー監督映画。1985年公開。

立ち退きの期日が迫ったマイキーと兄ブランドのウォルシュ家宅に、近所の仲間達「グーニーズ」が集まっていた。彼らは屋根裏部屋で何と、海賊が遺した宝の地図を発見する。だが手掛かりを辿った先には、犯罪一家のフラッテリー親子が待ち構えていた。果たして彼らは財宝を手に入れられるのか…という内容。

80年代に一杯公開された、スピルバーグ製作総指揮による1本。地下に潜って水の流れる空洞を滑り、海賊船を舞台に悪人と大立ち回り…というまさにユニバーサルスタジオ的なアトラクションが満載で、当時の子供達は大興奮した。

…という事だけれど、流石にオッサンになった今観ても結構退屈だわな。とは言え地下でのスピーディな移動描写は前年の「インディ・ジョーンズ」、ピタゴラスイッチ的仕掛けは同年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」。海賊船や少年少女といったピーターパン的モチーフは後の「フック」へと、関連は色々と探れるかも。
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2016.04.26

クールワールド

観てみた、ラルフ・バクシ監督映画。1992年公開。

戦場から帰還したフランク・ハリスは交通事故の弾みで、漫画のキャラクターが本当に存在して生活する世界「クールワールド」に飛ばされてしまう。それから数十年ほど経った後、投獄中の漫画家ジャック・ディーブズもまたその世界へとやって来る。そこで彼は二次元の美女、ホリー・ウッドと親しくなり…という内容。

ピーター・ジャクソン版よりも前に「指輪物語」をアニメ映画化したバクシによる、アニメと実写を合体させた映画。…ただ同じ技法を用いた作品として1988年に「ロジャー・ラビット」がある上に、技術的にも数段劣るので正直な所あまり見応えというのは無い。まあ内容面で、結構アダルティーなのが特徴ではあるかな。

それよりキム・ベイシンガーや、有名になる前のブラッド・ピットが出演しているのが目を引く(あと主題歌はDavid Bowie)。今時この映画を観るのなんて、ブラピファンくらいじゃないかとは思うけど…えらい肩幅広いスーツ着てるなあ。
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2016.04.25

ダイバージェント

観てみた、ニール・バーガー監督映画。2014年公開。

文明崩壊後の世界。人々は社会的役割によって区分される、「無欲」「平和」「勇敢」「博学」「高潔」という派閥に分かれて暮らしていた。「無欲」の家庭で育ったベアトリスは、適性診断でそのいずれにも属さない「異端者」だと判明する。彼女はそれを隠して、武力集団「勇敢」への加入を選んだのだが…という内容。

ヴェロニカ・ロスの小説を原作とする、映画化3部作の1本目。ディストピア的な未来世界を舞台に、少年少女が戦いに巻き込まれる、という内容からしてどうやら「ハンガー・ゲーム」のヒットを受けて制作された亜流作品らしい。まあハンガー・ゲームからして大して面白い訳でもないので、本作に至ってはもうな…

個人的には冒頭の社会的選別が「地球へ…」を思い出して懐かしくなった。「勇敢」におけるランクシステムは「ワールドトリガー」っぽいし。いきなり銃を持って暴れる「ARMS」みたいなお母さんとか、要素要素はそんな嫌いでもないかな…
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2016.04.23

超高速!参勤交代

観てみた。佐々木蔵之介主演、本木克英監督映画。2014年公開。

江戸時代。参勤交代を終え湯長谷藩に戻った藩主・内藤政醇。ところがそんな彼に江戸幕府老中・松平信祝が「5日のうちに再び参勤交代せよ」と命じて来る。それは藩の金山に目を付けた信祝による無理難題だった。藩の取り潰しを避ける為に政醇は、山野を抜けて近道する参勤交代を行う事になり…という内容。

城戸賞を満点で受賞したという、土橋章宏の脚本を映画化した本作。「まらそん侍」辺りを彷彿とさせるコメディ時代劇だが、内容面では時代マニアの遊び心を感じさせるアイデアが光ると共に、意外とアクションでも悪くない作品だった。

コメディには違いないものの(存在しない光源は使わないという)真っ暗な夜間シーンや、昼間でも徹底して逆光を用いた撮影により、本格時代劇の絵面になっていたのには感心した。南に走ってる筈なのに何でこの人ら逆光なんだろ…とは思ったけど。でもまあ割と今後の時代劇における、指標になるべき作品。
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2016.04.22

リンカーン

観てみた、スティーヴン・スピルバーグ監督映画。2012年公開。

4年を経過してなお南北戦争が続く1865年。アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンは、奴隷解放をより強固なものとして米国に根付かせるために、合衆国憲法の修正第13条を可決させるべく情熱を注ぎ込む。南部と北部の対立はもとより、法案に関わる人々それぞれの思惑が絡み…という内容。

12年もの期間を費やし、スピルバーグ監督により製作されたリンカーンの伝記映画。相当な力作なのは観ていて判るけれど、アカデミー賞では美術賞と主演男優賞の2部門の獲得だったそうで。当時を再現した戦場や議会の映像と共に、主演のダニエル・デイ=ルイスの演技が主に評価されたというのには成程と。

個人的には当時の米国の状況には殆ど知識が無いので、内容は判ったような判らなかった様な感じだけど…上記評価を見ると米本国の観客も似た様な印象だったのかもと。まあ同監督作としては、最も娯楽性に欠けるのも確かだしな。
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2016.04.20

スネーキーモンキー 蛇拳

観てみた。ジャッキー・チェン主演、ユエン・ウーピン監督映画。1976年公開。

ある拳法道場で下働きをしているチェンフーは、町で暴漢に襲われている老人パイを見て助太刀をする。老人は実は「蛇形拳」の達人であり、日頃兄弟子に痛め付けられていたチェンフーに拳法の手解きをする。だがパイもまた蛇拳を敵視する「鷹爪拳」の使い手、シャンカンから執拗に追われており…という内容。

ジャッキー初期の主演作「モンキー」シリーズの1本。日本公開は「酔拳」の方が先だったが、本作が1作目だとの事。内容的にはジャッキーお得意のコミカルなアクションが初お目見えした事もあって、ある意味歴史的意義のある一作。…最近はパナマどうこうで話題のジャッキーだけれど、本作は初々しくていいね。

しかしスネーキーモンキーって、蛇なんだか猿なんだか。その上修行で「猫拳」まで身に付けるから、尚更ややこしい。…「ブォッブォッ」と動作の度に鳴る風切り音がユニークで、それを口で再現しながら真似したのが中学時代の思い出。
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2016.04.19

ドライビング Miss デイジー

観てみた、ブルース・ベレスフォード監督映画。1989年公開。

1948年の米国。ユダヤ人実業家ブーリー・ワサンの母、デイジーの運転手としての職を得たのはホーク・コバーンという初老の黒人男性だった。当初気難しい彼女との関係は難航したのだが、次第に2人の間には信頼が生まれていく。30年近くもの時が過ぎる中で世情は移ろい、2人もまた歳を重ねて…という内容。

同賞における最高齢だというジェシカ・タンディの主演女優賞を始め、作品賞他の4部門にてアカデミー賞を獲得した名作。…本作では惜しくも受賞を逃したものの、モーガン・フリーマンを一躍世界的な俳優へと押し上げた一本でもある。

内容的には老婦人と黒人運転手の関係を、戦後米国史的な事情を背景に描いた作品。人種問題や老人問題といった要素が時に緊張感を高めはするが、あくまでも慎ましやかな調子であり、穏やかに2人の交流を見詰める眼差しが優しい。…人生の終わりを意識させる中で、変わらぬ2人を描いた幕切れにほっとした。
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2016.04.17

アイ・アム・ソルジャー SAS英国特殊部隊

観てみた、ロニー・トンプソン監督映画。2014年公開。

毎回僅かな合格者しか出さないという英国軍特殊空挺部隊、通称「SAS」の入隊志願者の1人であるミッキー。補給部隊の調理士だったというミッキーだが、数々の厳しい訓練を乗り越えていく彼には秘められた過去のトラウマがあった。そして兵の精神を極限まで追い詰める、尋問の耐久試験で彼は…という内容。

「MASTERキートン」の主人公が所属していたのが、こちらで採り上げられている「SAS」。本作ではその入隊試験を中心に描いており、平賀・キートン・太一もこんな目に遭ってたのかなあと。…後半は一転して対テロリスト急襲作戦が描かれるんだけど、前半と較べると急に安っぽいアクション物になってしまう様な。

とは言えSASは英陸軍の制式小銃であるL85ではなく、M4系を採用しているんだと判って成程と(L85は色々アレな評判もあるしな)。…勇ましさとは程遠い内容の割にプロパガンダ臭もあって座りの悪い作品だが、興味深くはあったよ。
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2016.04.16

花とアリス殺人事件

観てみた、岩井俊二監督によるアニメーション映画。2015年公開。

「アリス」こと有栖川徹子が転校して来た中学校のクラスには、奇妙な噂が流れていた。昨年同じ3年1組で、「ユダ」が4人のユダに殺されたというのだ。当時の事情を知っているのはどうやら、隣人の「ハナ」こと荒井花だけらしい。不登校のハナと協力して、ユダの謎を追った彼女が辿り着いた真相は…という内容。

「花とアリス」の前日譚となる本作。前作から10年以上を経ている事もあってか、手法としてアニメーションが用いられている。と言ってもロトスコープである上、オリジナルの俳優陣が声を当てているので違和感は案外少ない。…前作からしてアニメや漫画に対する言及があった訳だし、あるべき場所に落ち着いた感も。

ただ逆に映像単体としての魅力には少々疑問があるので、トントンといったところか(この手のアニメ作品にしては、キャラが可愛いのはよかったけど)。内容の方は相変わらずトンチンカンな展開で、思わず笑ってしまったのでまあよし。
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2016.04.14

花とアリス

観てみた。鈴木杏、蒼井優主演、岩井俊二監督映画。2004年公開。

バレエ教室に通う女子高生・花とアリス。花は電車内で見掛けて一目惚れした先輩・宮本を追って、落語研究会に入部する。しかも頭をぶつけて朦朧とした宮本に、自分が彼女だと信じ込ませてしまった。一方タレント志望としてオーディションの日々を送るアリスは、花のついた嘘の片棒を担ぐ事になり…という内容。

元々Webで公開された短編を、同一キャストにより長編化したのが本作。メイン2人の女優が演じる自然体な女子高生の描写が秀逸な映画だが、惚れた相手に記憶喪失と信じ込ませてしまうという、状況設定自体は結構荒唐無稽。まるで落語だという内容だけに、恋愛物と言うよりは人情話みたいな雰囲気なのかな。

落語に限らず各ネーミング、ホルスの映像やアトムの風船といった漫画関係からの引用が、本作のソフトフォーカス気味な世界観に上手くマッチしている。…ひでえ嘘をつかれたもんだと思っても、先輩と同様許そうって気になるかもね。
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2016.04.13

イルザ ナチ女収容所 悪魔の生体実験

観てみた、ドン・エドモンズ監督映画。1974年公開。

第二次大戦中。女性所長イルザが管理するナチスドイツの第9収容所では、日夜運び込まれて来る多くの男女に対して、非人道的な生体実験を繰り返していた。様々な手段で被験者に苦痛を与え虐殺する一方、イルザは男達を性具として弄んでいた。そんな囚人達の間で遂に脱走計画が持ち上がり…という内容。

ナチスが行った拷問や人体実験を題材にしたエクスプロイテーション映画。低予算での製作ながら大ヒットを記録し、その後シリーズ化された姉妹編2本の他に類似作を多数生み出したとの事。…個人的にはパゾリーニの「ソドムの市」を連想したんだけど、公開は本作の後なのでひょっとしたら影響があったのかも?

悪趣味極まりない内容の上、ソドムの市の様な含意やナンセンスな笑いも無い辺り正直退屈な作品なのだが…最終的に訪れるカタストロフから来る、茫漠とした視聴後感は結構すごいかもしれない。まあヒドい映画には違いないけどさ。
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2016.04.12

バルジ大作戦

観てみた、ケン・アナキン監督映画。1965年公開。

1944年。開戦時の勢いを失ったドイツ軍はヘスラー大佐指揮の下、アルデンヌを舞台に大反攻作戦を決行する。その情報を察知していたカイリー中佐の進言に懐疑的だったアメリカ軍は、強力な戦車を中心にした独軍の攻撃に劣勢を強いられる事に。だが独軍戦車の燃料欠乏は、深刻な状態にあって…という内容。

第二次大戦中ドイツ軍により行われた「ラインの守り」作戦を題材にした映画。なんだけど、かなり史実をアレンジした描写も多く、アイゼンハワー元大統領が正式に抗議声明を出したというのだからある意味すごい。まあタイガー戦車がM47、シャーマンにはM24と代役(代車)を立てているのは仕方ないとしても…

米軍の徹底抗戦で作戦を頓挫させる要因となった、バストーニュに殆ど触れていないのも何かな。…まあそれでも現実には起きなかった大戦車戦は今でも充分な見せ場ではあるし、当時の戦争映画の大雑把さを味わうのもアリでは?
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2016.04.10

ガンマン大連合

観てみた、セルジオ・コルブッチ監督映画。1970年公開。

メキシコ革命の時代、革命軍に武器を売り付けにやって来たスウェーデン人のヨド。だが金は頑強な金庫に匿われていて手が出せないという。そこで彼は金庫の開け方を知るザントス教授を米軍から救うべく、見張りのエル・バスコと共に旅に出る。非暴力を唱える教授にもまた支持者の勢力がいて…という内容。

一体どこが「大連合」なのか…という映画ではあるけれど、多分その勢力による一斉射撃のシーンからこの題名を思いついたんじゃないかなあと。内容自体は伊達男風の外国人主人公とコインにこだわるならず者の相棒、鷹を連れた敵役にダグラムのサマリン博士みたいな教授等々と、どの人物も個性的で面白い。

まあ出来としては有名他作よりは格が落ちるのも確かなんだろうけど「殺っちまえ殺っちまえ」というモリコーネの曲が流れるだけで、まるで名作みたいに思えて来るからズルい(…そういやこの作品にも棺桶とガトリングガンが出てるね)。
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2016.04.09

クロニクル

観てみた、ジョシュ・トランク監督映画。2012年公開。

粗暴な父親と病床の母を持つ高校生・アンドリュー。友人も無く中古のビデオカメラで日常を撮影し続ける彼だったが、ある夜マットとスティーヴと共に潜った地下で不思議な体験をする。それ以来「超能力」を身に付けた彼ら3人は、密かに固い友情で結ばれる事に。だが大きすぎる力には代償が伴って…という内容。

比較的低予算による製作で日本では限定公開に終わったものの、国際的に高い評価を得たという本作。内容自体は「キャリー」や「AKIRA」の影響を受けた超能力SFだが、POV形式による主観撮影や性急なストーリー展開と共に、観る側の共感を呼ぶだろう等身大の青春描写が独特の雰囲気を醸し出している。

特に本作ならではの超能力で浮遊するカメラがユニーク。まあ後半はどの視点からのカットか、ゴチャゴチャで判らなくなるが…主人公の孤独や切迫した心情に切り込むPOV表現は、本作の「青春」描写には成程不可欠だったんだなと。
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2016.04.08

「Crass : Semi-detached Video collages 1978-1984」GEE VAUCHER

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見てみた、イギリスのアナーコパンク・バンドの映像集。2001年発表。

本作はレコード・ジャケット等のデザインを始めとする、「クラス」のビジュアル面を担当していた「ジー・ヴァウチャー」によるコラージュ映像集。…2001年にVHSビデオの形でリリースされたものだが、この度DVDとして日本発売された。

当時Crassが行ったライブ演奏の背後に流す為に作られたとの事で、内容は社会的メッセージを込めた映像を反復的に編集したもの。戦争や暴動といった不穏な記録フィルムを、白黒テレビに映したものを更に撮影したという荒々しい作品で、同バンドのジャケット等から抱くイメージそのままの動画版といった感覚。

まあライブと一体になってこそという印象もあるけれど、イメージビデオ的に見る事も出来るので、これはこれで貴重な作品なのは間違いない。と言うか「Yes Sir,I Will」みたいな、長い上にカオティックで複雑な曲もライブでやってたんだな…というのが改めて考えると驚き。歌詞全訳も載っているのも地味に有り難い。

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2016.04.05

長ぐつをはいたネコ

観てみた、クリス・ミラー監督による3DCGアニメ映画。2011年公開。

お尋ね者の「長ぐつをはいたネコ」ことプス。彼はかつて孤児院で育ち、共に魔法の豆を追い求めながらも仲違いしてしまった親友、ハンプティ・ダンプティと再会した。盗みの達人である雌ネコのキティとも協力して、ジャックとジルの夫妻から豆を奪う事に成功する。そうして育った豆は天空へと伸びて…という内容。

本作は「シュレック2」に登場したキャラを主役にしたスピンオフで、ペローの童話とは殆ど関係のないお話。むしろ「ジャックと豆の木」の方が原作なのではって位だが、主役の声を演じたアントニオ・バンデラス(日本語版は竹中直人)のイメージからか、「マスク・オブ・ゾロ」等を思わせるメキシコ風世界なのが面白い。

内容の方は冒険ありダンスあり恋愛ありで盛り沢山だが…伊達男風メンタリティのプスが、ネコだというギャップから来る笑いが上手く作用してないと言うか。大人向けなのか子供向けなのか、中途半端な感じになってしまったような気も。
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2016.04.04

リアル 完全なる首長竜の日

観てみた。佐藤健主演、黒沢清監督映画。2013年公開。

1年前に自殺未遂を起こした漫画家の和淳美。恋人である藤田浩市はセンシングという技術を用いて、昏睡状態の彼女の意識に接触を試みる。淳美の脳内世界で彼は、幼い日に彼女が描いた「首長竜」の絵を探すよう求められる。2人の思い出の土地である、飛古根島に足を運んだ浩市の見たものは…という内容。

原作は乾緑郎の小説だが、映画化に当たり大幅な脚色が加えられた。黒沢監督らしい廃墟モチーフやホラー演出は、映画独自要素だとの事で成程と。でも逆に黒沢作品らしからぬクライマックスのアレも映画オリジナル展開の様で…

映像自体は黒沢らしい美意識で統一されているので、例のアレの大暴れも案外悪くはないんだけど… ところでセンシングというのは夢枕獏の「サイコダイバー」だなと思ったら、実は小松左京の短編からアイデアを借用したものらしい。元ネタの元ネタは?と探ってると、本作の入れ子構造世界に入り込んだ気分。
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2016.04.03

トランセンデンス

観てみた、ウォーリー・フィスター監督映画。2014年公開。

人工知能開発に携わる天才科学者ウィル・キャスターは、反AIテロ組織からの襲撃を受けて命を落とす。だが彼が絶命する直前に、妻のエヴリンにより意識をコンピュータ内にアップロードする事に成功する。世界中のネットワークと繋がり圧倒的な力を手に入れたウィルに対し、人々は畏れを抱いて…という内容。

ノーラン作品で撮影を務めたフィスターによる初監督作。ジョニー・デップを主演に迎え、最近(囲碁やら差別的発言やらで)話題である人工知能を題材にしたSFなのだけれど、残念ながら評判は芳しくなかったとの事。前半の展開なんか、個人的には「地球爆破作戦」辺りを思い出してちょっとワクワクしたのにな…

マックス・ヘッドルームみたいになったデップと言うか、「ナノマシン」の描写が万能すぎて急激に嘘くさくなっちゃうのがな(あと愛こそはすべてみたいな結末もうーん)。でもまあチャッピーの方がよっぽどお手軽に人工知能化してたか。
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