2016.08.31

テルマ&ルイーズ

観てみた、リドリー・スコット監督映画。1991年公開。

ウエイトレスのルイーズと主婦のテルマは、気ままな自動車旅に出発する。だが途中立ち寄った酒場で出会ったナンパ男とトラブルを起こし、ルイーズは彼を射殺してしまう。更に折角用立てたメキシコに逃亡する為の資金を、行きずりの若者に奪われてしまった事から、今度はテルマが強盗を働いて…という内容。

米アカデミー賞では脚本賞を獲得した本作、実話がモデルだとの事だが内容自体は大幅に脚色されている。よく言われる様に本作は90年代の作品ながら、アメリカン・ニューシネマの雰囲気が濃厚に反映しているのが特徴。エイリアンやブレードランナー等で、SF映画の印象が強い同監督としても異色の部類かも。

何だか「真夜中のカーボーイ」かと思ったら「俺たちに明日はない」だった。途中のデス・プルーフかよというB級カーアクションを経て辿り着くラストは開放感の中にもやるせない幕切れだが、ニューシネマ的にはあれ以外に無いよねと。
posted by ぬきやまがいせい at 21:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.30

サウスパーク 無修正映画版

観てみた、トレイ・パーカー監督によるアニメーション映画。1999年公開。

アメリカの田舎町・サウスパーク。そこに暮らす子供達はカナダのお笑いコンビ、テレンス&フィリップに夢中。でも彼らの余りに下品な言葉遣いを真似たせいで、ママさん達は大激怒する。下品排斥の市民運動の盛り上がりはT&Pの逮捕から、遂には米国によるカナダへの宣戦布告にまで発展し…という内容。

現在でも放映継続中の米国製TVアニメシリーズ、本作はその劇場版。昔流行ったなコレと思いつつ。…しかし昔とは思ったけれど、本作公開はなんと911よりも前(!)なのか。そのせいか流石に時事ネタの感覚がズレ過ぎで参った。

ただ今も放映中という事は、現在のシャレにならない世界情勢をネタにしている訳で…どうしてるんだろ。本作の下品・差別・不謹慎ネタも今や牧歌的に思える位だが、実際にこういう作品を作った事自体に対しては(色々な意味で)賞賛せねば。でも本作を観てゲラゲラ笑えるような人とは、お友達になりたくねえな。
posted by ぬきやまがいせい at 21:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ

2016.08.29

世紀の真剣勝負 地上最強のカラテ 結集篇

観てみた、後藤秀司監督によるドキュメンタリー映画。1977年公開。

ゴッドハンドこと極真空手総帥・大山倍達。彼が理想とする喧嘩空手は世界の各地に広がり、多くの門下生達は日々鍛錬に励んでいる。鍛えられた肉体は板や瓦の試割りに留まらず、氷柱や自然石を砕くまでに達していた。そして彼らの修行の成果を全世界に示す、「空手道選手権大会」が開催されて…という内容。

世界的な空手ブームの中公開された映画「地上最強のカラテ」と「同PART2」を再編集した作品。勿論有名なマス大山が手刀でビール瓶を真っ二つにする映像や、ウィリー・ウィリアムスによる熊との格闘場面も収録されている。筆者は梶原一騎の漫画でしか知らなかったので、今回初めて見て結構感慨深いものが。

でも大山は梶原と当シリーズの利益配分で揉めて喧嘩別れしたらしい…喧嘩空手の本領発揮だな。とは言え映像自体は殆ど万国ビックリショーの域で素直に驚嘆した。まあ熊対決の胡散臭さは置くとしても、達人技の迫力はすごいねえ。
posted by ぬきやまがいせい at 02:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.27

メガ・シャーク VS グレート・タイタン

観てみた、クリストファー・レイ監督によるビデオ映画。2015年発表。

巨大鮫メガ・シャークの脅威は終わっていなかった。単為生殖により復活し、再び世界を恐怖に陥れたメガ・シャークを撃退するべく国連軍艦隊は出撃する。その一方、新エネルギー「レッドマーキュリー」を用いる巨大人型兵器・コロッサスが活動を始める。果たして二者の激突の後に残されるものとは…という内容。

お馴染みアサイラム製作による「メガ・シャーク」シリーズの第4弾。本作では進撃の超大型巨人っぽいロボットとの、バトルが見られるという趣向。…まあ映像自体はいつもの通りの安っぽさなのだけれど、今回は鮫の大きさも割と控えめな上に水上艦隊との交戦描写がメインなので、意外や面白く観られてしまった。

吹っ飛ばされて宙を舞う艦艇とか馬鹿馬鹿しい描写は相変わらずだが、核攻撃を独断で敢行してしまう提督の自決や、コロッサスを開発した科学者の最期とか案外味わい深いのが憎らしい。次はシンゴジラ(のパクリ)との対決を是非。
posted by ぬきやまがいせい at 22:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.25

女は女である

観てみた。ジャン=リュック・ゴダール脚本、監督映画。1961年公開。

パリのアパートで一緒に暮らす、書店員エミールとヌードダンサーのアンジェラ。ある日彼女は突然赤ちゃんを作りたいと言い出す。今日はまさにその為に絶好のタイミングなのだ。だがエミールは乗り気でなく、アンジェラはならば他の男に頼むと言い出す始末。そんな時にやって来たのがアルフレードで…という内容。

ゴダール初のカラー作品で、音楽に乗って進行するミュージカル・コメディといった感じ。…ただハリウッド映画風に情感を盛り上がるロマンチックな曲調なのに、断続的なストップ&ゴーを繰り返す暴投気味の使い方をされてズッこけた。人物の交わす凸凹なやり取りと共に、同監督らしい脱臼的な作品となっている。

予告編では監督本人が、インド音楽の自由さになぞらえて本作の趣旨を語っているのが興味深い。…まあやってる事自体は後の政治的作品とそう変わりはないものの、お洒落で可愛らしい内容は比較的取っつきやすいかもしれんな。
posted by ぬきやまがいせい at 23:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.23

海街diary

観てみた。綾瀬はるか主演、是枝裕和監督映画。2015年公開。

鎌倉の海近くに暮らす香田家の三姉妹・幸と佳乃そして千佳は、14年前に家を出て行った父親の訃報に接する。彼は山形で再婚しており、葬儀に出席した姉妹は腹違いの妹・すずの存在を知る。すずに共に暮らす事を提案する姉妹。そして鎌倉で1人増え、4人となった姉妹による新たな生活が始まる…という内容。

原作は吉田秋生による漫画。これと言って大きな事件も起こらない四姉妹の日常を淡々と描いた作品で、何だか少女漫画と言うより日常4コマみたいな。とは言え「みなみけ」よりは深刻なテーマを扱っているので、鎌倉の風景を捉えた四季折々に情緒ある映像と共に、いい意味での日本映画的な雰囲気が味わえる。

ただまあドラマ要素に関しては不在でもいいんだけど、個人的には(例えば「かもめ食堂」における食みたいな)一貫するモチーフが無いと取り留めが無さすぎてな。そういや「TARI TARI」も鎌倉だったな。じゃあ歌とか馬でもいいや。
posted by ぬきやまがいせい at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.22

エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事

観てみた、マーティン・スコセッシ監督映画。1993年公開。

上流階級の人々が集う19世紀のNY社交界。その一員であるニューランド・アーチャー弁護士にはメイ・ウェランドという婚約者がありながら、欧州から帰国したエレン・オレンスカ伯爵夫人に強く惹かれるものを感じた。やがてアーチャーはメイと結婚するものの、葛藤と共にエレンへの思慕は断ちがたく…という内容。

原作はピューリッツァー賞を獲得したイーディス・ウォートンの同名小説。本作は原作の持つ時代性や、セレブの生態を徹底的に再現した映像が見所。ただ逆に言うと(個人的にだが)それ以外は楽しみ所がよくわからん作品だった。

案外シンプルな不倫話なのに、冒頭から畳み掛ける様に登場する人物達に直球で状況説明するナレーションと、内容が頭に入って来なくて参った。アカデミー賞でも獲得したのは衣装デザイン賞なんだから、それも宜なるかな。…とは言え時代がかった恋愛物という以上に、風俗カタログとしての意義は確かにある。
posted by ぬきやまがいせい at 23:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.20

リンカーン VS ゾンビ

観てみた、リチャード・シェンクマン監督によるビデオ映画。2012年発表。

南北戦争の最中。合衆国大統領エイブラハム・リンカーンは、プラスキ砦の内部で甦った死者の群れが人を襲っているとの報告を受ける。幼い頃にも同じ惨状に遭遇した大統領は、自ら率先して事態の収拾に向かう。だが砦を占領していた南軍を率いるジャクソン将軍には、死者の撃退を反対されて…という内容。

アサイラムの製作では巨大ザメと並んで定番である、有名作を模倣したパチモン映画。同年に公開された「リンカーン/秘密の書」では吸血鬼と戦うリンカーンが描かれたので、じゃあこちらはゾンビだという安直な企画が堪らない。とは言え筆者そちらの方は未見だったので、本作は案外楽しめてしまったんだけど…

大統領が大鎌を振るってゾンビの首をスポンスポン飛ばす、絵面のシュールさは悪くない。ゾンビ物としては定番の作りなので、19世紀の武器や衣装を身に付けてのアクションに妙な味わいもある。まあそれも元映画のお陰かもしれんが。
posted by ぬきやまがいせい at 22:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.18

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

観てみた、フィリダ・ロイド監督映画。2011年公開。

政界引退後の現在は認知症に苦しむ、元英国初の女性首相マーガレット・サッチャー。病が既にこの世を去った夫デニスの幻覚を見せ、彼女を悩ませる。彼女の政治家としての人生は夫と共にあった一方で、首相となって様々な問題に立ち向かう中、家族をなおざりにした事への後悔の念があって…という内容。

2013年に逝去した「鉄の女」ことマーガレット・サッチャーの伝記映画。老後認知症を患うサッチャーが自らの半生を振り返るという構成だが、存命人物の描き方としては何だか失礼な感じがするのが、どうも釈然としない。それに対して、オスカー主演女優賞に輝くメリル・ストリープの演技は見事なものなのだが…

個人的にはパンクやメタルが攻撃対象にした人って程度のイメージだったので、そうした人間味を中心に描くというのには成程と。…逆に政治家生活は全体的に駆け足だが、フォークランド戦争の舞台裏等仲々興味深い内容だった。
posted by ぬきやまがいせい at 23:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.17

日本侠客伝(にほんきょうかくでん)

観てみた。高倉健主演、マキノ雅弘監督映画。1964年公開。

深川の木場で商いを行う材木運送業者・木場政組と、沖山運送の対立は度々問題になっていた。更に話し合いでの解決を望む木場政が病死した事で、益々沖山の勢いが増す事に。そんな時従軍から辰巳の長吉が復帰し、小頭として組を率いる事になった。だが沖山は警察署長や代議士まで抱き込み…という内容。

時代劇から任侠路線に舵を切った東映ヤクザ映画の草分けであると共に、全11作が製作され高倉健の代表的シリーズともなった。本作で既に任侠映画のフォーマットは殆ど整っており、高倉の精悍さもあって人気が出たのも頷ける。

ただ本作は高倉以外にも中村錦之助や松方弘樹、津川雅彦に長門裕之の兄弟といった主役級の役者を揃えており、それぞれにスポットライトを当てた分散漫な内容になっている気がする(ラストの殴り込みへのカタルシスも弱い)。とは言え錦之助覚悟の出立シーンとか、叙情面では色々と観るべき面も多い作品。
posted by ぬきやまがいせい at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.16

ジェイコブス・ラダー

観てみた、エイドリアン・ライン監督映画。1990年公開。

ベトナム戦争で壮絶な体験をした帰還兵ジェイコブ・シンガーは、現在はNYで恋人ジェジーと同棲生活を送っている。だが度々別れた妻や今は亡き最愛の息子、更には亡者の姿を目撃して現実と幻想の区別が付かなくなっていた。そんな時ベトナムで共に戦った、同じ部隊の戦友が不審な死を遂げ…という内容。

ビックリオチ系映画として話題になる事の多い作品。筆者も観ていてある作品を連想したけれど、その名前を出しただけでネタバレになるので自重しとこう。…ん?、言っとくけど「シックス・センス」の事じゃないぞ(ネタバレだこれ)。

またタイトルを始めとして、聖書からの引用を鏤めた内容は少々馴染みが薄いが、素早いカット割と不安定なカメラさばきで主人公の切迫した精神を表現する斬新な映像は見所。…聖書とか言い出すと何だか真面目っぽいけど、バッドトリップ感も満載なドラッグ映画って言われた方が、個人的にはしっくり来るな。
posted by ぬきやまがいせい at 23:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.15

コミックマーケット90・終了報告

コミケット90、無事終了いたしました。
暑い中わざわざお越し下さった皆様、本当にありがとうございました。

今回のコピー本は絶対間に合わないと思いました…
なにせ通常より作業始めたのが、まる1日遅かったし。
でもその分やたら集中できて、完成自体は普段より早かったという。

まあそれよりコミケ後友人達と一緒に「シン・ゴジラ」を観る筈だったのに
一人完全に酔いつぶれてしまって、その予定がポシャッったのが残念です…
posted by ぬきやまがいせい at 18:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016.08.14

コミックマーケット90

本日は、コミックマーケット90開催日です。
当サークル、ジャンクアーツも J-43b で参加しております。
新刊コピー誌をご用意しておりますので、ぜひお越し下さい。
posted by ぬきやまがいせい at 05:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016.08.12

タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密

観てみた、S・スピルバーグ監督による3DCGアニメ映画。2011年公開。

少年記者タンタンは、ノミの市で帆船「ユニコーン号」の模型を手に入れる。だが模型の内部に隠されていた羊皮紙を、奪取せんとする何者かに付け狙われる事に。愛犬スノーウィと共に謎の手掛かりを追った彼は、ユニコーン号の持ち主の子孫である、ハドックという酔いどれ船長を探し当てたのだが…という内容。

原作は有名なエルジェの漫画シリーズ。本作はそちらのファンだというスピルバーグにより、モーションキャプチャーを用いた3DCGアニメ映画として制作された。…原作の漫画絵と実写の中間とでも言った感じの独特な映像で、3Dのアクションをふんだんに採り入れた「インディシリーズ」ばりの冒険活劇になっている。

ただ回り道する事なく一直線に謎を解いていくストーリーは薄味で、サブプロットがほぼ存在しない単純明快さは子供向けなんだなあと。まあその分同監督らしい手に汗握るアクションや、実写と見まがわんばかりの映像を楽しめばよろし。
posted by ぬきやまがいせい at 13:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.08

ウルヴァリン : SAMURAI

観てみた、ジェームズ・マンゴールド監督映画。2013年公開。

かつてウルヴァリンことローガンは長崎原爆の際、矢志田という青年将校の命を救った。そして現在傷心の彼の元に、余命幾ばくもない矢志田からの使者が訪れる。彼に最後の別れを告げる為に日本へとやって来たローガンは、矢志田の後継者である孫娘・真理子を巡るヤクザとの抗争に巻き込まれ…という内容。

ヒュー・ジャックマン主演による「X-MEN」の人気キャラ、ウルヴァリンを主役にしたスピンオフ第2弾。本作では日本を舞台に、彼の活躍が描かれる。…というのは確かなんだけど、話題になるのは大抵その妙な日本描写に関してばかり。

地理的な無理矢理さや片言日本語等、気になる点は色々あるものの元々アメコミ世界の日本なんだから、現実に即している方がむしろおかしい訳で。米国ではミュータント同士が超常バトルしてるって事を考えたら、まとも過ぎる位じゃなかろうか。…「立て箸」を注意されるアメコミヒーローとか、仲々いいと思うよ。
posted by ぬきやまがいせい at 23:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.07

サランドラ

観てみた。ウェス・クレイヴン脚本、監督映画。1977年公開。

退職警官のボブを筆頭に、カリフォルニアを目指して旅するカーター一家。だがかつて核実験場だった砂漠地帯で道に迷い、トレーラーもろとも自動車が擱座してしまった。助けを呼ぼうにも無線は通じず、一同は途方に暮れる。そんな時ペットの犬が何者かに惨殺され、更に彼らの身にも危険が迫って…という内容。

日本公開は7年も後の1984年。本国での評価が芳しくなかった為の様だが、それを逆手に取って配給会社が詐欺同然な宣伝をした事で有名。劇中では一瞬たりと登場しない「ジョギリ」なる武器を捏造し、「米38州で上映禁止」等と話を盛りまくった。当然激怒した人もいた様だが、お陰で未だに語り草となっている。

とは言え本作の監督は後に「エルム街の悪夢」や「スクリーム」を手掛けるクレイヴンなので、それなりに興味深く観る事は出来た。…「悪魔のいけにえ」のキチガイ一家には及ばないけれど、確かにこんな奴らに関わり合いたくないわ。
posted by ぬきやまがいせい at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.05

ドッグヴィル

観てみた。ラース・フォン・トリアー脚本、監督映画。2003年公開。

寂れた田舎町「ドッグヴィル」に、ギャングの元から逃れて来たという女性・グレースが現れた。作家志望のトムによる説得もあって、町の住人は彼女を匿う事に同意する。だが次第にグレースに重い労働を押し付け、更に彼女の人間性を踏みにじる様になる。思い余ったグレースは町から逃走するのだが…という内容。

ニコール・キッドマン主演による話題作。内容自体は要するに大島渚監督の「飼育」みたいなもので、狭いコミュニティに闖入した異物の様な存在に対する、人々の残酷さを明け透けに描いた感じ。…とは言え結末は(宣伝で盛んにどんでん返しを謳っていたというだけあって)真逆の方向性なので安心?してほしい。

本作でユニークなのは床に線を引いて家具を置いただけの、ままごと遊びみたいなセットで撮影している辺り。その虚構性が女性の悲惨な境遇に対するクッションになってはいるけど…まあ本作がショッキングな事にそう変わりはないな。
posted by ぬきやまがいせい at 23:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.04

リリイ・シュシュのすべて

観てみた。岩井俊二脚本、監督映画。2001年公開。

伝説的・熱狂的に信奉されるミュージシャン「リリイ・シュシュ」。彼女のファンが集まるWebサイトを運営する中学生・蓮見雄一は、ネット上で青猫なる人物と交流する一方、学校では同級生・星野修介からの激しいいじめに遭っていた。彼の周辺の少年や少女には、やはり同様に悩みや問題があって…という内容。

この作品もまた「エヴァンゲリオン・チルドレン」なんじゃないかなあ。…本作はまず2000年にネット小説として発表されたものだが、同年岩井は庵野監督作「式日」で主演をしている。人的な交流は勿論だし、中学生が抱えるいじめ・売春・自殺といった諸問題を露悪的に描く手法などは、まさにエヴァを彷彿とさせる。

それも大概だが、字幕で表現される架空の音楽家リリイ・シュシュを讃えるサイト文章が、余りにも自己陶酔的でつれえのなんの。…まあ極端過ぎて個人的に共感はしづらいが、感性が迸る本作の内容は同年代には刺さりそうではある。
posted by ぬきやまがいせい at 21:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.02

11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち

観てみた。井浦新主演、若松孝二監督映画。2012年公開。

作家・三島由紀夫は自らの文学的思想を突き詰める中で、国粋主義へと傾倒していく。軍隊式の教練により肉体を鍛錬し、同じく国情を憂える森田必勝らの若者達と共に民兵組織「楯の会」を結成する。そして1970年の11月25日三島らは、自衛隊市ヶ谷駐屯地を総監との会見を名目に訪れるのだが…という内容。

益田兼利総監を人質に取り、自衛隊に決起を促す演説を行った末割腹自殺で果てた、三島の最期を描いた作品。余りにも有名な戦後史的事件だけにありそうでなかった(…国内ではか)映画だが、思想的には恐らく正反対の若松監督が描く事で、同時代的「けじめ」とか「落とし前」という感覚を受け取る事が出来る。

ただ映像的な質感が(フィルム撮影でないせいか)なんだか、NHKの朝ドラでも見ている感じなのはちょっと。とは言え主演の井浦が行う演説場面などは、流石の迫真感がある。…この人日曜美術館以外では、こんな仕事してたんだな。
posted by ぬきやまがいせい at 10:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.08.01

ギャング・オブ・ニューヨーク

観てみた、マーティン・スコセッシ監督映画。2002年公開。

1846年のNY。ファイブ・ポインツの町では二大勢力が血で血を洗う決闘を行った末、一方の指導者ヴァロン神父が対抗勢力の長ビル・ザ・ブッチャーに殺されてしまった。その場を逃れた神父の息子アムステルダムは、少年院で16年を過ごす。再びファイブ・ポインツへと帰って来たアムステルダムだが…という内容。

スコセッシ監督が構想に30年を費やしたという大作。新大陸を目指してやって来た移民で溢れるNYを舞台に、ギャング同士の抗争が描かれる…んだけど、何だか取り留め無い作品。当時主演のレオナルド・ディカプリオはオスカー獲得に躍起で、この映画もその為に彼を持ち上げる意図ばかり透けて見えるのがな。

肝心のオスカーは先日「レヴェナント」で受賞出来たので、本作の事はもういいでしょ。当時のNYを再現したセットの豪華さには、兎に角目を奪われるが…ラスト近くの艦砲射撃でようやく面白くなったと思ったら、映画が終わっちゃった。
posted by ぬきやまがいせい at 09:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画