2016.12.31

コミックマーケット91・終了報告

コミケット91、無事終了いたしました。
寒い中わざわざお越し下さった皆様、本当にありがとうございました。

今回はレーザープリンタの調子が悪くて、ヒヤヒヤものでした。
用紙の送りが途中で噛んでしまい、何度も詰まってしまうんですよね。
両面印刷の場合、二面目は紙に癖が付くからある程度は仕方ないんですが
一面まで最初から詰まるのには流石に参りました…

まあ今回は何とか乗り切りましたが、今後もこんなだと困るなあ。
そう頻繁に使う機械でもないから、修理や買い換えというのも面倒で…
posted by ぬきやまがいせい at 19:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

コミックマーケット91

本日は、コミックマーケット91開催日です。
当サークル、ジャンクアーツも ア-54a で参加しております。
新刊コピー誌をご用意しておりますので、ぜひお越し下さい。
posted by ぬきやまがいせい at 03:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記

2016.12.26

ガンマー第3号 宇宙大作戦

観てみた。深作欣二、田口勝彦監督映画。1968年公開。

地球への衝突軌道を進む謎の天体、フローラが突如現れた。ランキン中佐は宇宙ステーション「ガンマー第3号」に赴き、フローラの爆破任務に就く。作戦は成功し危機は去ったのだが、ガンマー第3号内に天体上の新種生物が持ち込まれてしまう。爆発的に増殖を始め、人間を襲い始めた怪物に対し…という内容。

日本人スタッフでの制作、でも出演者は全員外国人という日米合作のSF映画。深作監督の作品歴の中では相当異色ながら、後の「宇宙からのメッセージ」をちょっと連想させる。…展開的には後の「エイリアン」とも共通する内容で、チャチな見掛けの割りに宇宙に追い出しただけじゃ退治しきれない実に厄介な連中。

そのお陰で結構豪快でスペクタクルな解決法が取られるのだが…映像的には、ちっちゃなミニチュアが燃えるだけなのが惜しい。…そりゃ今の目で観たら厳しい面も多いけど、タラ監督も好きなだけあって妙な味わいがある作品だな。
posted by ぬきやまがいせい at 04:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 特撮

2016.12.25

宇宙貨物船レムナント6

観てみた。大和武士主演、万田邦敏監督映画。1996年公開。

2046年。火星から地球への軌道上を航行していた貨物船「レムナント6」に、小惑星が衝突する。減圧を始めた居住ブロックを逃れた5名は中心区画に向かうも、宇宙船は事故の為にコントロールが失われ加速していた。このままでは太陽系から離脱してしまう船から、無事に脱出する術はあるのか…という内容。

WOWOWで新人発掘企画の為に制作され、その後劇場公開もされた中編作。監修に押井守の名前があるものの実際はアドバイス程度の名義貸しだったからか、その後のソフトリリースにも恵まれず、実質忘れられた作品となっている…

とは言えクラークの短編を思わせる実写本格SFが、日本で作られたというだけでも貴重(まあ実際の内容は密室脱出劇で、CUBEみたいだなとも思ったけど)。…筆者も本作は当時から観たかったというのに、今回20年を経て漸く鑑賞の運び。今後もこうした作品が作られる為に、再評価してもいいんじゃないかな?
posted by ぬきやまがいせい at 22:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.12.23

「タモリ3 ‐戦後日本歌謡史‐」タモリ

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聴いてみた、日本のコメディアンによる音楽アルバム。1981年発表。

「タモリ」は1945年福岡県に生まれ、赤塚不二夫に見出された事から芸能界デビューする。その後長寿番組「笑っていいとも!」の司会を務め、国民的な人気を博す。31年続いた同番組終了後の現在も、精力的に活動を続けている。

タモリは音楽アルバムも数枚制作しており、初期の「密室宴会芸」と呼ばれた芸風を記録している。本作である3rdでは、終戦直後の流行歌から発表当時のヒットソングまでを網羅しパロディ化した。…ところが著作権絡みの懸念から一旦は発売を中止、その後限定販売されたものの現在までCD化が見送られている。

その発売中止の際朝日新聞では二面に渡って記事にしており、筆者はそれで知っていた。結局子供だったからレコードを買いはしなかったけど…今回35年を経て漸く聴いたという次第。タモリの前2作がモンティパイソンのレコードなら、本作はRutlesの方法論を援用したという感じか。今聴いても実に面白い。

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posted by ぬきやまがいせい at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2016.12.22

「Target」MARINO

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聴いてみた、日本のヘヴィメタル/ハードロック・バンド。1984年発表。

「マリノ」は、「魔里乃」の名前で吉田隆(vo)により70年代末の関西で結成。デモテープを数本制作してから、大谷令文(g)が加入する。オムニバス「Battle Of Metal」に参加し、知名度を上げた後にメジャーから発表したのが本作1st。その後アルバム3枚を発売するも1986年に解散した(尚2002年に再結成)。

筆者このバンドは確か、ヤングギター誌で知ったはず(タブ譜目当てで一時期買ってたのさ)。当時から大谷Ravenが凄いという評判は知っていたものの、結局聴かず終いだった。で今回30年を経て聴いた印象は…まさに「ジャパメタ」。

でもスピードチューンでIron Maiden辺りの影響が窺えるのは、個人的には仲々面白い。ただ同世代のバンドと比較すると少々地味なのも確かで、今一歩ブレイクにまで及ばなかったのも宜なるかな。…とは言え仲々に渋好みな存在ではあるので、ジャパメタのこっ恥ずかしさが苦手な人は聴いてみてもいいかも?
posted by ぬきやまがいせい at 21:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽

2016.12.20

こまつ座公演「イーハトーボの劇列車」

観てみた。井上ひさし作、鵜山仁演出による舞台劇。

戦前の日本でひっそりと活動した岩手出身の童話作家、宮沢賢治。37年の人生における4つの時点で、彼の思想や出来事を紐解いていく。妹が入院中の病室や、父との法華経に関する討論。思想犯としてマークされた刑事との対話等と共に、移動の列車内で関わった東北の人々が描かれるのだが…という内容。

井上が敬愛したという宮沢賢治を題材にした、1980年初演の舞台。早世した妹との関係や法華経、エスペラントに列車といった賢治作品における重要なキーワードを元に、断片的な形で彼の生涯が描かれる。…と共に2013年に行われた当公演では、震災後の東北へと向けた目配せも含まれているのが興味深い。

現世に想いを残して死んだ人々が持つ「思い残し切符」とは、まさに被災者の無念そのものであろう。勿論執筆時点で井上にその意図は無かった筈だが…こうして賢治的な死生観が今また甦るのは、幸と言うべきか不幸と言うべきか。
posted by ぬきやまがいせい at 16:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.19

あの大鴉、さえも

TV放映を見た。竹内銃一郎作、小野寺修二演出による舞台劇。

男が3人、大きな「ガラス」を運んでいる。山田という家を探す彼らだがその場所は一向に見付からず、1人は足の痛みを執拗に訴える始末。迷宮の様な路地で行き詰まり、互いの意見を衝突しあう彼らは果たしてどうなるのか…という内容。

1980年に初演され、岸田戯曲賞を獲得した竹内の代表作。出演者の3人には「独身者1〜3」という役名が与えられているが、今回の公演では小林聡美、片桐はいり、藤田桃子といった芸達者な女優が起用されているのが特徴。…そちらの役名やタイトルから判る通りこの戯曲は、マルセル・デュシャンの美術作品・通称「大ガラス」が題材になっているのが面白い(劇中で言及もされている)。

個人的にはそれだけで充分興味深いが、内容の方も元ネタと共通しシュールで(「ゴドーを待ちながら」を連想させる)不条理なもの。とは言えコミカルなパフォーマンスを合間に挟む軽妙な演出なので、堅苦しく感じる事なく楽しめる。
posted by ぬきやまがいせい at 19:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.18

狂人なおもて往生をとぐ 〜昔、僕達は愛した〜

TV放映を見た。清水邦夫作、熊林弘高演出による舞台劇。

どこか淫靡な色彩の照明が取り付けられた部屋。そこでは心を病んだ長男が自分の家を売春宿と思い込み、家族が皆その妄想に合わせて演技していた。そんなある日次男が恋人を連れて来る。家の事情を知りつつも屈託無い彼女の振るまいから、次第にこの奇妙な家庭の過去が明らかになって…という内容。

蜷川幸雄らと共に劇結社「櫻社」を立ち上げた、清水邦夫による初期の劇作品。清水は映画の脚本も手掛けており、ATGの「竜馬暗殺」辺りは成程という感じだが「悪霊島」なんかにも関わっているというのは面白い。…当公演も概要だけ聞くと社会派っぽいイメージを抱くけれど、実際にはかなり観念的で前衛的。

1969年発表という事もあって、まさにアングラ演劇そのもの。まあ筆者当時の空気みたいなのは判らないので、充分興味深く観られたのだが…今回の公演は21世紀的に洗練された演技や演出もあって、そういう意味でも新鮮だった。
posted by ぬきやまがいせい at 21:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.16

アトリエの会公演「弁明」

TV放映を見た。アレクシ・ケイ・キャンベル作、上村聡史演出による舞台劇。

著名な美術史家であるクリスティン。一家に長年の友人を加えて、彼女の誕生日を祝う事になった。まず長男が恋人を連れ現れ、骨董の仮面をプレゼントする。だが折角の晩餐に次男は不在。しかもその席で次男の恋人である女優と悶着が起きてしまう。そして暫く経った後、怪我をした次男が姿を見せ…という内容。

キャンベルは現在活動中のイギリス人劇作家で、ローレンス・オリヴィエ賞を獲得した「プライド」を始め世界各国で上演されているとの事。今回の「弁明」もそうした一作だが、ウーマンリブの時代を経て社会的地位を切り拓いて来たある女性が、家族というものに改めて向き直る内容には、成程確かに普遍性を感じる。

当公演では女性が皆物怖じせず、ズケズケと発言する事に妙なカタルシスを覚えるのだが(特に長男の恋人の知性に惹かれる)…そうした末に見せる主人公の人間的な弱さだから、一抹の哀れみを覚えると同時に共感も出来るのだろう。
posted by ぬきやまがいせい at 21:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.15

シス・カンパニー公演「抜目のない未亡人」

TV放映を見た。カルロ・ゴルドーニ作、三谷幸喜演出による舞台劇。

映画祭が行われている最中にある水の都ヴェネツィア。その会場には各国から集った、4人の映画監督が顔を揃えていた。彼らが自分の次回作に出演させようと狙っているのは、夫を亡くしたばかりの有名女優。彼女自身銀幕への復帰を熱望しているのだが、気位の高さ故にそう簡単に話は進まず…という内容。

18世紀イタリアで書かれた喜劇の古典を、現代の映画祭を舞台に置き換えた当公演。映画監督としても活躍中の三谷らしい趣向だが…大竹しのぶを始め、三谷作品でよく見るキャスト陣な事もあってか、余り映画と変わらない雰囲気。

そういう意味では三谷監督の映画が楽しめる人なら楽しめる内容だとは思うけれど、逆もまた真なりな訳で… 筆者もいい歳したオッサンオバサンの集団が、年甲斐もなくはしゃいでるのを見て笑えるならよかったんだけどねえ。とは言え隠し味程度ながら時折こぼれる、映画関係の小ネタにはニヤっとしてしまった。
posted by ぬきやまがいせい at 22:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.14

二兎社公演「書く女」

TV放映を見た。黒木華主演、永井愛作、演出による舞台劇。

明治時代。父親の死を始め一家の働き手を失った樋口家では、次女の夏子が小説を書く事で収入を得ようとする。当初半井桃水に師事し指導を受けた彼女は、やがて日本の女流作家の先駆けとなり「樋口一葉」の筆名で次々に文学を発表するようになる。だがそんな彼女をいつしか病魔が襲って…という内容。

樋口一葉と演劇といえば北島マヤが「たけくらべ」を演じた、ガラスの仮面を思い出すのだが…(それは演劇じゃなく漫画だ)。当公演では小説家を志したその僅か4年後、24歳の若さでこの世を去るという一葉自身の半生を描いている。

樋口一葉となった夏子の生涯は勿論「書く」事により綴られる訳だが…当公演では彼女の小説の内容を語る際には文学的な議論という形で、断片的ながら作家の意図に直接触れる手法が採られているのが面白かった。作家の思想を観客に伝えるという以上に、演劇の舞台で一葉を「評する」という視座が興味深い。
posted by ぬきやまがいせい at 23:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.12

あわれ彼女は娼婦

TV放送を見た。ジョン・フォード作、栗山民也演出による舞台劇。

中世イタリアのパルマ。裕福な家庭に育った兄ジョヴァンニと妹のアナベラは、許されぬ恋と知りながらも結ばれてしまう。アナベラは多くの求婚者との縁談を断り続けていたものの、兄との間の子を身籠もってしまい、体面の為にソランゾと結婚する事になる。だが遂に子供の父親の正体が漏れてしまい…という内容。

フォードというのは西部劇で有名な映画監督…ではなく、シェイクスピアと同時代イギリスの劇作家。その彼の代表作である舞台が当公演だが、内容が内容だけに当時から問題作扱いだった模様。何しろ近親相姦(インセスト)タブーというのは、現代の日本では犯罪でこそないが、未だに忌避される対象のままだし。

とは言え創作の世界でなら自由なものなので、(自分も描き手の末席として)妹萌えが昂じて果てる兄というのはまさに我等が先達だよなあと。…変に教訓めいた形で締めてもいないし、純粋な悲恋物として見る事が出来るかもしれん。
posted by ぬきやまがいせい at 21:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.11

木の上の軍隊

TV放映を見た。蓬莱竜太作、栗山民也演出による舞台劇。

戦争の只中にある島。その島出身の「新兵」と本土から来た「上官」が、僅か2名で樹上の守備に就いていた。周囲には無数の死体が転がり、中には新兵の幼馴染みの姿もあった。2人が空腹に耐える中、敵軍は陣地を広げていく。やがて上官は気付く、既に彼らの戦争が敗北に終わっている事に…という内容。

井上ひさしが死の直前まで実現を目指していた企画を、蓬莱が書き継ぐ事により完成させたという当公演。藤原竜也と山西惇(相棒の「暇か?」課長でお馴染みの人)に、語り手の片平なぎさを加えたたった3人による舞台となっている。

内容的には2人の人物に「沖縄」と「本土」を仮託した両者の対立、戦中沖縄が受けた惨禍から終戦後の現在、いまだに紛糾する基地問題まで絡めて象徴的に描いている。完成した脚本がどの程度井上の手によるものか判らないが、巧みな距離感からはひょうたん島が実は涅槃的世界だという話を連想してしまう。
posted by ぬきやまがいせい at 21:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.10

イキウメ公演「太陽」

TV放映を見た。前川知大作、演出による舞台劇。

太陽の下では生きられない新人類「ノクス」と、旧人類「キュリオ」とが共に暮らす世界。長野八区では住民がノクスを殺した事で行われた、10年もの封鎖が漸く解かれた。人口は僅か18名前後にまで減少し、外部との出入りには依然監視の目が光っていた。それでも徐々に、両者の交流は進むのだが…という内容。

読売演劇大賞・演出家賞と読売文学賞・戯曲シナリオ賞等を獲得した戯曲で、同作は入江悠監督で映画化もされた。内容としては2つの集団における差別や衝突を、SF的な世界観を基に描いたものだが…ノクスは要するに吸血鬼みたいな存在なので、現実社会における対立構造をそのまま準えた訳でもないみたい。

まあ演劇はその位抽象化されていた方が飲み込みやすいのも確かだし…(その分今回役者が演じた愁嘆場が強烈だったもんで)。個人的に連想したのは藤子・F・不二雄の「流血鬼」だけど、当公演は「地球最後の男」は関係無さそう。
posted by ぬきやまがいせい at 20:45 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.09

メタルマクベス

TV放映を見た。宮藤官九郎脚本、いのうえひでのり演出による舞台劇。

西暦2206年。ESP王国の将軍・ランダムスターの前に三人の魔女が現れ、彼に1枚のCDを手渡す。それは1980年代に活動したヘヴィメタル・バンド「メタルマクベス」のアルバムで、歌詞に彼の未来が予言されているというのだ。ランダムスターは妻の助言もあって、レスポール王を殺害するのだが…という内容。

シェイクスピアの戯曲をクドカンが翻案した、劇団☆新感線による当公演。だから大筋自体は原作を踏襲しているのだが…ユニークなのはヘヴィメタル風の音楽や衣装、更には1980年代のいわゆる「ジャパメタ」ネタを取り込んだ辺り。

人物名がギターから引用されていたり、44MagnumやRandy Rhoads等の固有名詞が登場したり。クドカン本人はパンクロック好きの筈なのでおやと思ったら、パンクのメタル狩りなんて話まで出て来た。…こんなの自分みたいなオッサンでもないと判らんだろとは思ったけれど、こういうフリーダムさも楽しいね。
posted by ぬきやまがいせい at 20:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台

2016.12.07

ノロイ

観てみた。白石晃士脚本、監督映画。2005年公開。

失踪した心霊研究家・小林雅文。彼が残した「ノロイ」というビデオの映像が紐解かれる。そこに記録されていたのは、いない筈の赤ん坊の泣き声がする家と挙動不審な住人。超能力を使う少女や全身をアルミホイルで覆った霊能者。そしてダム湖に沈んだ村に伝わる、「がぐたば」という謎の存在とは…という内容。

白イタチ…ではなくて、本作もファウンドフッテージ&モキュメンタリー手法によるホラー作品。と言うか本作は監督の白石が以前関わっていた「ほんとにあった!呪いのビデオ」等の、投稿心霊ドキュメンタリーのスタイルを応用したもの。

お陰で胡散臭さは尋常じゃないけれど、ブレアウィッチを日本で作るとこんな感じかと考えつつ観ると面白い。アンガールズや荒俣宏といった有名人の登場もありそうな雰囲気を醸し出していて、嘘と知った上でもそれっぽさを感じさせる手際は上々。…でも本作もカメラの揺れがひどくて、気分悪くなった(またか)。
posted by ぬきやまがいせい at 22:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.12.06

ブラッド・ワーク

観てみた。クリント・イーストウッド主演、監督映画。2002年公開。

FBI捜査官マッケーレブは犯人を追跡中、心臓発作で倒れてしまう。数年後退職した彼は、心臓移植手術を受け静養中の身にあった。そんな中彼を訪ねて来たのがグラシエラで、強盗に殺害されたという彼女の妹はマッケーレブの心臓提供者だった。グラシエラの希望から、事件の捜査を始めるのだが…という内容。

マイクル・コナリーの小説「わが心臓の痛み」が原作。70歳を過ぎたイーストウッド自身による主演作だが、前年の「スペースカウボーイ」と同じく自らの老いを受け入れた内容となっているものの(まあそれでも走って撃ってというアクションはこなす)、監督としてはまだ真・覚醒前なので割と平凡なサスペンスという感じ。

この頃ってそういや、シリアルキラー映画が流行ってたな…なんて考えてしまうのもご愛敬。近年のイーストウッド作品がバッドエンド連発というイメージで終始緊張を解けない事を考えたら、本作ぐらいの定番的展開も悪くない気がする。
posted by ぬきやまがいせい at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.12.05

ヘイトフル・エイト

観てみた、クエンティン・タランティーノ監督映画。2015年公開。

猛烈な吹雪の迫る西部の荒野を、避難の為にある紳士服飾店に走る馬車があった。乗っているのは北軍出身の黒人賞金稼ぎを始め、女犯罪者を連行途中の賞金稼ぎ。更に新任保安官と名乗る男を加えた一行を、店内で待ち受けたのは4人の男達。それぞれに思惑ありげな8人、彼らが抱く目的とは…という内容。

「ジャンゴ 繋がれざる者」に続く西部劇だが、本作は雪に閉ざされた屋内を舞台にした密室劇となっている。一応犯人捜しの要素もあるのでミステリとして紹介される事もあるが、そこまで徹底されてはいない。それより本作は制作前に脚本の流出事件があったとの事で、そっちの犯人捜しの方が重要じゃないか?

内容はダラダラ展開の上3時間という尺が辛い実に同監督らしい映画だが、西部劇にモリコーネの音楽が久々に流れるというだけで個人的には満足。…まあ要所要所の緊張感は流石の腕前で、悔しいけど何だかんだ楽しめてしまった。
posted by ぬきやまがいせい at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画

2016.12.03

大地の時代

観てみた、グラウベル・ローシャ監督映画。1980年公開。

地平線に昇る太陽、狂騒的な古代の儀式、そして現在リオで行われるカーニバルの風景。数名の男女が登場し、激しく芝居がかった身振りを加えてそれぞれが独白を始める。それは政治的アジテーションだったり私的な内情の吐露だったり。脈絡無く続く映像は、更に混迷を深めて…という内容のローシャ監督の遺作。

ヴェネチア映画祭に出品された際、アントニオーニ監督等に絶賛されたそうだが…感じとしては、政治の時代のゴダール作品に近いものがある(NGカット?を流した後、やりなおし台詞を続けたり)。恐らくブラジルの政治や歴史の知識が無いと理解の難しい内容だが、単なる酔っ払いの戯言だろこれという場面も多々。

そもそも本作にはストーリーなんか存在しないのだから無理に解明しようとせず、やけにエネルギッシュな人々やブラジルでの営みを、体感する様な気持で臨むのがいいかも。…そういや同国のサイケ音楽が、まさにこんな感じだったわ。
posted by ぬきやまがいせい at 23:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画