2017.06.10

ベトナムから遠く離れて

観てみた、J・L・ゴダール監督他によるドキュメンタリー映画。1967年公開。

社会主義国家・北ベトナムの誕生に際して、アメリカが仕掛けた所謂「ベトナム戦争」。米の圧倒的武力投入にも関わらず泥沼化した同戦争は、市民による反戦運動も引き起こした。その高まりを受け、ゴダールやアラン・レネを始めとする仏の映画監督が中心となって、取り組んだオムニバス映画が本作…という内容。

本作公開時には戦争の終わりはまだまだ見えず(1975年終結)、今総括的に同戦争に触れるドキュメンタリー等とは違って、当時における速報性の高い内容となっている。また街頭での激しい討論と共にカストロ議長へのインタビューや、ゴダール自身の独白といった様々な「声」が記録されているのも興味深い。

特に題名の元になったベトナムからの「距離」に対するもどかしさなどは成程という感じ(…元は仏が植民地化していたせいなんだしなあ)。勿論今となっては意味を失った主張もあるが、本作から普遍的な意義を汲み取るのも悪くない。
posted by ぬきやまがいせい at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画