2021.10.12

「暗黒神話大系シリーズ / クトゥルー6」ラヴクラフト&ダーレス著、大滝啓裕編

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読んでみた、怪奇小説のオムニバス・シリーズ。1989年発表。

大地主である先祖の土地・ビリントンの森にやって来た青年・アンブローズは、やがて周囲を巻き込んでこの世ならざる存在の復活に手を貸す事に。その名はヨグ=ソトース…という長編「暗黒の儀式」と共に、短編2作を収録している。

上記作(1945年)は「クトゥルー神話」の開祖・ラヴクラフトが遺した断章に、ダーレスが補筆する形で長編化した作品。なので設定面ではダーレスの解釈によるC神話を基にしたものだけど…内容的にはすごい事が起きそうで、銃弾2発で呆気なく終わる辺り、別にラヴクラフト設定でも変わらんのでは?という印象。

一時期は批判の多かったダーレスも、近ごろ復権した様だが…実際の作品を読んだ限りだと、(個人的には)無理に擁護しようって気にもならんなあ。まあC神話ってもの自体お話どうこうじゃなく、あの名前が出たこの名前が出たってな辺りに興奮するものだから…そういう意味で、ご本尊の出てしまう本作はズルい。
posted by ぬきやまがいせい at 02:36 | Comment(0) | 読書