
読んでみた、アメリカ人著者による科学解説書。2018年発表。
古来より人類は「宇宙」に思いを巡らし、ロケットの発明を機に地球外へと乗り出して行った。本書は天体観測から始まり月面着陸、スペースシャトルの興亡やその後の宇宙探査・計画を、多数の図版を用いて紹介していく…という内容。
改めてこの話題を振り返ると(少々寂しい事ながら)、米ソの対抗による宇宙開発競争時代が、割とクライマックスだったのも確かかも。とは言え本書はそれだけに限らず、日本を始めとする他国の成果も一通り解説する傍ら、ロズウェル事件やフィクションの宇宙探査にも触れており、仲々に広範な内容で楽しめる。
で何だか印象としては、書籍版「コズミックフロント」みたいな感じだなと。入門的すぎず専門的すぎず、実際本書はそのNHK-BSの番組での匙加減に近い感覚。でもそちらは毎週話題があっちこっちするので、順序よく説明してくれる本書の方が理解はしやすいんじゃないかな。しかしこの本重すぎて、手が疲れた…