2021.10.19

「宇宙医学・生理学」関口千春他著、宇宙開発事業団編

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読んでみた、日本人著者による科学解説書/医学書。1998年発表。

微小重力や0.3気圧に放射線といった、地球外の苛烈な環境に晒される宇宙での活動。本書はそうした飛行士の身に起きる器質的・心理的反応の医学的知見に加え、宇宙船や宇宙開発における設備等を解説する…という内容。

日本は直接には有人での宇宙開発をして来た訳ではないので、随分とニッチな本が出ているなと思ったのだが…NASAでのミッションや(本書刊行時には実現前の)ISSへの参加を見越したものと思われる。この分野に限らず自分は、専門書というのを殆ど読まないので結構手こずったものの、大変面白く読めた。

骨量・筋肉の減少に宇宙酔いといった、宇宙飛行士に関する肉体的現象を詳しく知る事が出来るのは興味深い。特にアポロ計画で飛行士達が月面に到着した際、不可解な「閃光」を体験したという謎が「宇宙からの帰還」にもあったけれど…それに関しては「宇宙放射線」を原因とする見解が載っており、へえと。
posted by ぬきやまがいせい at 21:28 | Comment(0) | 読書