2021.10.30

「ロケットボーイズ」ホーマー・ヒッカム・ジュニア著、武者圭子訳

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読んでみた、アメリカ人著者による自伝/長編小説。1998年発表。

スプートニク衛星が宇宙まで届いた1957年。炭鉱町・コールウッドの高校生が、サニーを中心にロケット打ち上げを目指して集まった。「ロケットボーイズ」と呼ばれる彼らが、努力を重ねて発射実験を成功させる一方…という内容。

後にNASAの職員となった著者が、青春時代を振り返った自伝的小説。1999年には「遠い空の向こうに」の題で映画化もされた。そちらと比較すると映画は相当シンプルに整理されており、原作である本書は家族や故郷への想いが長々と書き連ねられている。まあそういう辺りも、感動的と言えば感動的なのだが…

ロケットよりもそっちの方に、紙幅が割かれている印象なのでアレ?と。て言うか感動ストーリーと評される割に、悪意や怨恨という現実的対立を避けなかった分、仲々に読んでくたびれた。…でもまあ一応書いておくと、「黒色火薬」→「硝石・砂糖」→「亜鉛末・アルコール」と三段階に進化させた、固体燃料ロケット。
posted by ぬきやまがいせい at 22:03 | Comment(0) | 読書