
読んでみた、フランス人著者による詩集/予言書。1975年発表。
1503年プロヴァンスで誕生した占星術師「ノストラダムス」は、後世に起きるであろう出来事を予言し、4行詩の形で書き残した。本書はそれらの仏語原文・日本語訳と共に、研究者による予言解釈を掲載したものである…という内容。
ジャムおじさんこと、ノストラダムスの「諸世紀」(この邦題に色々問題はあっても、カッコいいのは確か)。五島勉の本(1973年)により日本で起きたブームを受けて刊行されたものだが、流石に今読むと実に噴飯もの。特に英語版原書に付された、やたら中共と核戦争したがる予言者オバハンの解釈は面白過ぎる。
執筆者ごとに解釈バラバラで、当時の読者も困ったろうな。…しかし例の「第10巻72番」ばかり注目されたのは、具体的な日付が記されていたからなんだな(敢えて書かなかったとは著者の弁)。それより本書の解釈によるとノストラ氏は、マナティ(かわいい動物)の存在も予言したらしい。な、なんだってーっ!?