2022.03.30

「ザ・コクピット / 松本零士の世界」小学館刊

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読んでみた、日本の出版社によるビジュアル・ムック。1994年発表。

松本零士による戦争漫画連作シリーズ「ザ・コクピット」。本書は「成層圏気流」「音速雷撃隊」「鉄の竜騎兵」の3話構成で製作されたOVAと共に、「戦場まんがシリーズ」が織り成す松本作品世界の魅力を紹介していく…という内容。

本書ですごいのはBf109/アルカディア号を始めとする、作中機体再現用のプラモデカールが付属してるところ。それに限らずOVA各話を担当した川尻・今西・高橋各監督のコメントを始め、同シリーズ編集者や元アシの新谷かおる、映画999等を手掛けたりんたろう監督といった、関係人物が語る逸話が楽しい。

更に興味深いのが松本本人の対談だが、その相手が架空戦記で新進気鋭だった佐藤大輔。松本の発言自体面白いけれど(レビC12D入手の経緯は、新谷証言と併せて読むと面白い)、佐藤が他メディアでは見られない程自身について語っている辺りへえと。当時はピンと来なかったろうし、読むべきは今かも。
posted by ぬきやまがいせい at 15:05 | Comment(0) | 読書