
読んでみた、日本人著者によるノンフィクション。2006年発表。
第二次大戦中のドイツ空軍で、Me109と並んで活躍したのが、名戦闘機「フォッケウルフ・Fw190」。本書ではフォッケウルフ社の誕生から、クルト・タンク博士による開発経緯等を、豊富なエピソードを元に紹介していく…という内容。
本書は1979年にサンケイ出版社から刊行された本の、増補改訂版。なので少々古いと言うか、内容に当時っぽい癖がある。独軍首脳部の会話とか妄想以外の何物でもないって気がしたし…でも同機の解説は勿論、フォッケとウルフの出逢いからタンク博士の最期までと、一応は同社の沿革を追った内容ではある。
でもそこから脱線する事甚だしい。まあ独軍のトップエースは殆どMe109乗りなので、搭乗員の話をしたら離れるのも仕方ないけれど…ヒトラー暗殺等に関しても延々書いてたりする。なのでWW2ドイツ空軍全般に関する、ライト層向けの読み物かもなと。まあ自分はまさしく「ライト層」だから、結構楽しく読めた。