観てみた、増井壮一監督によるアニメーション映画。2019年公開。
「思春期症候群」と呼ばれる奇妙な現象が、周囲で起こる高校生・咲太。ある日彼の知り合いである中学生・翔子が、突然大学生の姿になって現れた。それは病弱で先行きを不安に思う彼女の内心が、願望として叶ったものと推測された。だが咲太の恋人である麻衣と、ひと悶着を引き起こす事になって…という内容。
原作は鴨志田一の小説「青春ブタ野郎」シリーズ。本作は先立って放送されたTVシリーズの続編となる映画。(麻衣先輩という決まった相手がありながら)各巻でメインとなる少女が交代するスタイルで、本作では牧之原翔子がヒロイン。
一言でいえば「化物語」を連想させる本作。そちらがドライな作風のお陰で、ガハラさんがいても大して気にならないのに対して、本作ではウェットな表現を採る為に、麻衣の存在が甚だしくノイズ(=恋愛関係としての圧)になっているのは大分違うな。…まあ要するに、泣かせたいかどうかの違いって事なのかも。