2023.03.15

「ファイター・パイロット」フランク・J・オブライエン著、土屋哲朗、光藤亘訳

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読んでみた、アメリカ人著者によるノンフィクション。1986年発表。

ミサイルや機関砲で武装し、強力なジェットエンジンで音速を超えて大空を駆ける戦闘機。本書は「ファイター・パイロット」である著者のベトナム戦争での体験を軸に、戦闘機の運用から将来への展望までを解説していく…という内容。

著者は空軍の所属で、乗機はやはり「F-4ファントム」。装備で20oバルカン砲を挙げているので、型式はおそらくE。…本書でもやはり爆撃に関する解説が中心だが、戦術航法装置=TACAN等の誘導設備。特に前線航空管制=FACの重要性を特記している辺りなど、専門的ながら説得力があって大変興味深い。

一応空中戦に関する解説もあるのだけれど…どうした事かあまり文章に熱を感じない。内容が空中機動どうのじゃなく、AWACSによる誘導を踏まえた空戦だからかという気も。古い本ではあるが実体験部分が素晴らしいのに対して、そうじゃない辺りは単に「古い本」になっちゃってるのは(仕方ないけど)少々残念。
posted by ぬきやまがいせい at 21:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書