2023.03.18

「戦闘機の航空管制 / 航空戦術の一環として兵力の残存と再戦力化に貢献する」園山耕司著

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読んでみた、日本人著者によるノンフィクション。2018年発表。

航空機が安全に離発着する為、その支援・誘導をするのが「航空管制」の役割。本書は自衛隊元航空管制官の著者がその豊富な体験を踏まえ、知られざる軍事における航空管制を、豊富な写真や図版と共に解説する…という内容。

副題の仰々しさからすると防衛・軍事関係の論文みたいだが、実は普通の新書本(まあ「サイエンス・アイ新書」はカラー写真が目を引くシリーズではある)。でも内容はビックリするほど専門的で、これに近い内容を読んだのは多分雑誌「ザ・マーチ」や「軍事研究」とかそんな辺りしかないと思う。かなり貴重なのでは。

ただ書評を見ると(この手の本の常だが)疑いつつ読む必要はありそう。とは言え最新鋭のF-35での航空管制の変化や空中待機誘導の方式等、仲々他では読めない話は多い。でも流石にそういうのばかりではつらいからか…本書後半では普通に(多分著者も専門じゃない)戦闘機の種類の紹介なんかしてた。
posted by ぬきやまがいせい at 14:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書