2023.06.13

「Racing on No. 507 / WRC グループA の時代」三栄刊

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読んでみた、日本の出版社による自動車雑誌/ムック。2020年発表。

「世界ラリー選手権=WRC」で1987年〜1996年にかけて、トップカテゴリーとして開催された「グループA」。グループBでの反省から、より市販車に近い車両を用いたレースとなり、技術的に先行していたランチアが強さを見せた。その後トヨタ・三菱・スバルといった、日本勢が上位を占める事となる…という内容。

なので本書は日本メーカーに関する記事が中心なのだが…グループAが10年開催された中で、連続6勝したランチアの扱いが少なすぎるのはどういう事?、と。まあランチアはランチアで、他に色々本も出ているから仕方ないのかな。

とは言え自分はこの時期のラリーは全然詳しくないので、大変面白く読めた。グループBから引き続きAでもやはり、ターボ+4WDありきでないと勝負にならなかったそうで。「ハイパワーターボプラス4WD、この条件にあらずんばクルマにあらずだ」…というイニDのラーメン屋の名言は、こういう歴史があったんだな。
posted by ぬきやまがいせい at 22:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書