
読んでみた、日本の出版社による自動車雑誌/ムック。2020年発表。
「世界ラリー選手権=WRC」で1987年〜1996年にかけて、トップカテゴリーとして開催された「グループA」。グループBでの反省から、より市販車に近い車両を用いたレースとなり、技術的に先行していたランチアが強さを見せた。その後トヨタ・三菱・スバルといった、日本勢が上位を占める事となる…という内容。
なので本書は日本メーカーに関する記事が中心なのだが…グループAが10年開催された中で、連続6勝したランチアの扱いが少なすぎるのはどういう事?、と。まあランチアはランチアで、他に色々本も出ているから仕方ないのかな。
とは言え自分はこの時期のラリーは全然詳しくないので、大変面白く読めた。グループBから引き続きAでもやはり、ターボ+4WDありきでないと勝負にならなかったそうで。「ハイパワーターボプラス4WD、この条件にあらずんばクルマにあらずだ」…というイニDのラーメン屋の名言は、こういう歴史があったんだな。