
読んでみた、日本の出版社による自動車雑誌/ムック。2019年発表。
1980年〜1990年代にかけて生産された内外の自動車を指す言葉が、「ネオ・クラシック(カー)」。その専門誌の創刊号として刊行された当ムックは「ランチア デルタ」(ラリー出走車両、市販車両共に)を特集している…という内容。
目玉は「デルタS4」「デルトーナ=’92スーパーデルタ」の試乗レポート。S4はやはり想像通りの暴れん坊の様で、デルトーナの方が完全に陰に隠れてしまっているという。他にも関係者インタビュー…特にジウジアーロ(喋り好きのオッサンらしい)が、「HF 4WD」市販車にまでは関わっているというのは興味深い。
しかし「ネオ・クラシック」というカテゴリの本で、デルタが真っ先に採り上げられるのは嬉しいね。日本での人気爆発を、当時ランチアの代理店だったガレーヂ伊太利屋の人が振り返っており、カーグラTVでデルタのWRC勝利が伝えられると、飛ぶ様に売れたとか。ははあ「カーグラフィック」とは、そういう縁なのか。