観てみた、エドガー・アラン・ポオ原作によるオムニバス映画。1968年公開。
傲慢な令嬢がある男性の気を惹く為に、馬小屋に火を点ける。ところがその男性が焼死してしまい…(黒馬の哭く館)。ウィリアム・ウィルソンは寄宿学校時代から、同姓同名の男を煩わしく思っており…(影を殺した男)。落ち目でアル中の俳優は、フェラーリが報酬だという仕事を受けて…(悪魔の首飾り)、という3作。
本作を監督したのは順番に、 ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニという顔触れ。本作は3本ともE・A・ポオの短編小説を原作としており、それぞれ「メッツェンガーシュタイン」「ウィリアム・ウィルソン」「悪魔に首をかけるな」。…自分も大分前に読んでる筈だけど、正直〜ウィルソンしか覚えてなかったな。
どれも映像美を追求している様だが、逆に言うと30分程の尺をどれも持て余してる感じが。ずっと馬で走ってたりフェラーリで走ってたり…短編なのにダラダラと。それでも技巧で押し切ったフェリーニは、やはりすごいんじゃないかな。