
読んでみた、日本の出版社による自動車雑誌/ムック。2013年発表。
WRCのグループ4出走の為に、開発されたのが「ランチア ストラトスHF」。市販車改造ではなく純正レーシングマシンとしてのラリーカー、というランチア・ワークスチームの着想と、ベルトーネのデザイン。更にフェラーリV6エンジンをミッドシップに搭載するという、画期的な戦略で勝利を積み重ねた…という内容。
言わずと知れた伝説中の伝説、本車の登場でラリー車両自体が変革されたと言われる。でもその強さの為に、ランチアが所属するグループ親会社・フィアットの反感を買い、短命に終わったのも悲劇そのものでドラマチックだ。…でも乗ってみたい、って気にはならないんだよなあ。話を聞くだけで運転しにくそう。
「ラリーカーズ」の創刊号に、本車が選ばれたのも納得だ。本書はチームスタッフやドライバーといった、関係者インタビューが貴重。まあ割と既に知っていたりもしたけど、発言者それぞれで多少ニュアンスが異なっているのも面白い。