観てみた。デニス・ホッパー主演、監督映画。1971年公開。
ペルーのある村で西部劇映画のロケが行なわれていた。カンザスはそこでスタントを担当していたのだが、撮影中に死亡事故が発生。カンザスは映画から足を洗ったものの、現地住民から奇妙な依頼を受ける事になり…という内容。
ホッパーが「イージー・ライダー」に続いて監督した第2作。名作として高く評価されるそちらと違って本作は、ドラッグで酩酊状態の中編集した為に内容が支離滅裂。興行的に大失敗してしまう。結果ホッパーはハリウッドを長年月放逐されたという、呪われた作品なのだが…現在ではカルトムービーとなっている。
ただ本作は、ペキンパーを思わせるウエスタンにニューシネマの空気感を加え、ホドロフスキーやフェリーニ的な祝祭空間。更にカサヴェテスの様な濃密な人物描写…という、まるであらゆる映画を綜合してしまうかという野心的な作品。成る程「最後の映画=ラスト・ムービー」と言うだけの意気込み様ではあるな。