2023.07.30

「ダル・ニエンテ、temA他」ラッヘンマン

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聴いてみた、ドイツの現代音楽作曲家。2008年発表。

「Helmut Lachenmann」は1935年に誕生し、故郷のシュトゥットガルト音楽演劇大学で学んだ。その後Luigi NonoやStockhausenへの師事を経て、徐々に音楽界で頭角を現す。存命中の人物としてはヨーロッパで最も影響力のある現代作曲家で、ピアニストの菅原幸子を妻に持ち、日本との関わりも深い。

その影響から日本文化的な「間(ま)」を作曲に採り入れたそうで、本作においてもそれは顕著。クラリネットやチェロによる隙間の多い独奏曲などは、まともに音を出さない極小の音量で演奏されている。これはもう殆ど珍盤の域だな。

ただ今回購入したのは、WERGOの輸入盤に国内帯が付いたものだが、そこに書かれた解説?が「ヒョロヒョロかっぽん」だの「お化け屋敷」だのと、何だかフザケてるのは如何なものか。まあまともに音楽として評価するのが、難しいのも確かではあるので…正直気持ちはわかる。難解だ難解だと投げ出すよりはいいし。
posted by ぬきやまがいせい at 21:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽