
読んでみた、日本人著者によるノンフィクション/指南書。2008年発表。
自宅で音楽を、本格的な音響で楽しむ為の装置が「オーディオ」。スピーカー、アンプ、プレーヤーの3点セットを軸に、よりよい音を探求・実現するべく、本書では「初心者以上マニア未満」の読者に向けて解説していく…という内容。
なのでごく軽い読み物なのだが、著者は雑誌で執筆する専門家でもあるので「オーディオマニア」の思考/嗜好を知るにもよい本かも。まあ少々古い本ではあるものの、自分の使っている機器も少々古いので(未だCDメインだし)、結構参考になる点も。…逆にマニアのこだわりすぎて、付いていけんわって点もまた。
いわゆる「オーディオオカルト」が堂々と開陳されてるのは、むしろ面白いんじゃないかな。装置や電源からのノイズ排除へのこだわりには感嘆したけれど…自分の機器は(米国製だからか)ハム音やホワイトノイズが常に出ていて、アンプ自体がノイズ発生源なのよね。どんなこだわっても、無駄だったりするという。