観てみた、クーロ・サンチェス監督によるドキュメンタリー映画。2014年公開。
1947年アンダルシアで誕生した、スペインのギタリスト「Paco de Lucía」。彼はフラメンコにおける音楽的変革に留まらず、世界的な活動を行った。本作では2014年にこの世を去った彼自身による生前のインタビューの他、関係者証言や演奏風景等の映像により「天才」ギタリストの生涯を綴る…という内容。
ジャズ/フュージョン系のリスナーならAl Di Meola、John McLaughlinと共演した(McLaughlinは本作にも登場)、いわゆるスーパーギタートリオを思い浮かべるのでは。まあ逆に言うと筆者は、その演奏しか多分聴いていないのだが。なのでこの不世出のギタリストの生涯を、簡潔に紹介してくれて有難い映画。
フラメンコにジャズ的な即興を持ち込んで、批判を受けた様だけど…でもDerek Baileyの本にはフラメンコの項目ってあった筈。詳しくないからその辺の時系列はよく判らないな。それより超絶演奏の映像だけで充分にすごすぎる。