観てみた、相原裕美監督によるドキュメンタリー映画。2018年公開。
日本人写真家「鋤田正義」。彼を世界的に有名にしたのは、ロック・ミュージシャンの本質に迫るポートレイト。本作では内外問わず、彼の被写体になったアーティストの証言に加え、現在の鋤田の精力的な活動振りを追う…という内容。
その中でもDavid Bowieとのコラボ(山本寛斎の衣装やHeroesのジャケット等)は強烈な印象を残しており、それは彼の写真展でもBowieが大々的にフィーチャされている辺りからも窺える。…とは言えBowieだけでなくYMOやPANTA等、国内ミュージシャンのあの作品もだったのか、というのが判って楽しい。
ただまだ5,6年前の映画だというのに、本作に登場する多くのミュージシャンが既にこの世の人でない、というのは何とも寂しくなってくる。…個人的にBowieはいまだに全く死んだ気というがしないので、本作でも彼の「不在」について感傷もなく、特に触れられていなかったのは、何か自然な感じがしてしまったな。