観てみた、エイミー・バーグ監督によるドキュメンタリー映画。2015年公開。
1943年にテキサスで誕生。並外れた歌唱の才能からその後、1960年代のアメリカ西海岸の音楽シーンで頂点を極めた、女性ロック・シンガー「Janis Joplin」。本作は家族やバンドメンバーといった、生前親しかった人々の証言を中心に、彼女の激しくも孤独だった僅か27年の短い生涯を振り返る…という内容。
悲しい…なんつう悲しくなる映画だ。音楽ドキュメンタリーとしては特別変わった事はしてない筈なのに。登場するのは周囲の関係者に絞っている為か、彼女の成した音楽の広がりよりも、彼女の人生と苦悩そのものが浮き彫りとなる。
まあ音楽自体は割合に歌唱風景を見せてくれているので、「聴けばわかる」という説明要らずの存在ではある。だから何も(早世という結末は知った上で)こんなに悲しく描かなくても、と思ってしまう訳だけど…音楽と共にJanisの生涯を、他の人にも知ってほしくなった。と考えた辺り、よいドキュメンタリーではある。