観てみた。サン・ラー主演、ジョン・コニー監督映画。1974年公開。
行方不明となっていたジャズミュージシャン「サン・ラー」は、惑星・アーケストラに滞在していた。新天地へ黒人達を移転させるべく、彼は宇宙大使として地球に戻って教えを説く。だが多くの人々は彼に疑念を抱いており…という内容。
音楽映画かと思ったら違った。Sun Ra自身が脚本を書いたSF映画?で、演奏風景は僅かしか登場しない。Sun Raは独自の宇宙思想を表明しており、それを反映させたストーリーな訳だが…まあ自分も今回初めて知った。感じとしてはスピリチュアルと言うか、アダムスキーのUFO体験と大差ない感じなんだな。
なので正直、掴みどころがないとしか言い様がない。上記した通り音楽要素も物足りないし、ヘンテコな内容にも関わらず別に笑える訳でもないし。まあフリージャズ演奏家によるアート映画と言うよりは、ブラックスプロイテーション・ムービーそのものだと思う。「物好きが見る映画」って意味でなら、揺るぎないけど。