2024.01.30

拳銃は俺のパスポート(こるとはおれのぱすぽーと)

観てみた。宍戸錠主演、野村孝監督映画。1967年公開。

関西系ヤクザ・島津との抗争に際し、大田原組では殺し屋・上村を雇って組長の命を狙っていた。上村は見事狙撃を成功させ海外脱出を図るも、大田原の手が回りある安宿に逃れる事に。そこでは美奈という女が働いており、上村と弟分・塩崎の世話を焼く。2人は独自な逃走経路を模索するのだが…という内容。

原作は藤原審爾の小説「殺し屋」。主演の宍戸は「エースのジョー」とは違って、ストイックな演技で推している。特にクライマックスの銃撃戦では切れの良いアクションに加えて、広い野外での撮影による幾何学的な空間演出が見事。

本作では銃の細部描写に見るべきものが多く、仲々面白いのだが…同じくらい奇妙なところも(45口径が強力なのは判るけど、長銃ならライフル実包のを使えばいいのに)。特にタイトルで拳銃に「コルト」とルビを振っているのに、主人公の使う拳銃は何故かベレッタ。そこは「日活コルト」を出すのがお約束でしょ。
posted by ぬきやまがいせい at 23:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画