観てみた、瀬下黄太監督によるドキュメンタリー映画。2024年公開。
1981年に福岡で結成されたパンクバンド、「The Swanky’s」。一時「Gai」の名前でハードコア化していたものの、オリジナルパンク・ロック的演奏に回帰し、九州や日本国内に留まらず世界中に愛好者を生み出した。本作では中心メンバー4人による証言や、貴重なライブ映像から彼らの歴史を追う…という内容。
まあ驚きの映画と言っておいていいのでしょうな。活動は80年代の上に九州中心、しかも音源が入手困難なのに加え高い海外人気という謎めいた状況から、実際伝説化していたので。…逆に言うとその謎めいた存在感を抜きにしたら、ごく平凡な歩みをした一ローカルバンドだったのだなと(悪口ではないです)。
その伝説を形に残す意味で、大変価値があるのも確か。エピソードの数々は楽しいし、同郷のバンドに対する印象が聞けたのもよかった。個人的にはGaiの方が好きなので、ゲストの芸人連中にはあまり共感できなかったかもね?