観てみた、ダニエル・ロアー監督によるドキュメンタリー映画。2019年公開。
カナダ出身のメンバーを中心としたグループが、Bob Dylanのバックで演奏する様になり名乗った名前が「The Band」。その後独立し画期的な作品を発表したものの音楽性の違いから解散する事となり、最後のコンサートを撮影した映画が「ラスト・ワルツ」。本作はそこに至る、彼らの歴史を振り返る…という内容。
親分のディランやラスト・ワルツを監督したスコセッシも、ちゃんと顔を見せてくれているのが嬉しい。…本作はRobbie Robertson(g)の回想録を元に、製作されたもの。実はThe Bandは度々再結成をしているのだが、Robertsonが参加していないので、本作の様に「映画」が終着点として描かれているのだろう。
ラスト・ワルツは以前観たけれど、本作で経緯を知った上だと同じ映像でもより感動…いや感傷的な気分になった。その感傷は恐らく、Robertson自身が感じていたものだったのではないかと。そして彼もまたこの世を去った…切ない。