観てみた、立川譲監督によるアニメーション映画。2023年公開。
仙台で独りサックスの練習に打ち込んで来た高校生、宮本大。彼は卒業を機に、世界一のプレイヤーを目指し東京へとやって来た。そして華麗な演奏をするピアニスト・沢辺雪祈と、全くの素人であるドラマー・玉田俊二と共に、バンド「JASS」を結成。名門ジャズクラブ出演を目標に、奮闘するのだが…という内容。
原作は石塚真一と、NUMBER8(本作で脚本も担当)による漫画。現在でも連載中の作品だが、導入部の仙台編をダイジェストとし、東京編を中心にした構成となっている。その為2時間の映画としては、少々強引な面もある様だが…
その代わりか尺は演奏シーンに割いており、それが大変に見応えある。音楽の出来に確信がないとこんな構成は取れないだろうけど、映像も負けていない。大胆なカメラアングルや移動に、様々な手描き技術等を駆使し千変万化するアニメジャズ空間は夢幻の心地(CGの違和感だってその一部ではないかと)。