観てみた、スティーヴン・スピルバーグ監督映画。2004年公開。
クラコウジアという国からNYの空港にやって来たと、ビクター・ナボルスキー。ところが母国が政変で消滅した為、国籍を失って入国出来なくなってしまった。街へ出る事すらかなわない彼は、不慣れな英語を習得しつつ金銭を得て、空港内での生活を続ける事に。当初こそ煙たがられていたビクターだが…という内容。
一応は原案となる実話はあったとの事だが、本作は一種のファンタジー。いかにもちょっと前のスピルバーグらしい作風の一方で、フランク・キャプラっぽい感じもあるかも。そうした「善人による御伽噺」的ストーリーよりも、個人的には前半の「超現代施設での孤独なサバイバル」、という展開の方が楽しめたかな。
逆にトム・ハンクスが孤島でサバイバルした、「キャスト・アウェイ」は2000年。監督こそスピルバーグではないけれど、姉妹編的な見方をしても面白いかも。…逆と言えば911の後だからこそ、本作を作りたかったというのも理解できる。