観てみた、マイク・ニコルズ監督映画。1966年公開。
大学教授の夫・ジョージと妻のマーサがパーティから呑み疲れて帰宅した深夜、生物学教師・ニックと妻のハニーを自宅に迎えた。更に酔いが進んだ彼らは、互いに会話を交わすごとにその内面が明らかになってゆき…という内容。
これもタイトルだけ知っていた映画だけれど、元々はディズニーアニメ「三匹の子ぶた」の劇中歌「狼なんかこわくない」をもじったもの。なのでバージニア・ウルフは直接内容とは関係ない(まあ「狼」との駄洒落だし)。で本作は酔っ払いが延々罵り合うという口論映画、「酒とバラの日々」とは内容的にも近かった。
元々は舞台劇で、ニコルズが初めての監督作として手掛けている。エリザベス・テイラーの主演女優賞を始め、アカデミー5冠に輝く本作。ジョージ役リチャード・バートンとリズは本物の夫婦なので、本作での迫真振りにも頷くところ。同監督による翌年の「卒業」より、カサヴェテスに少し先駆けた心理劇という印象。