2024.06.03

性の復讐

観てみた。R・バウリョ主演、エミリオ・ヴィエイラ監督映画。1969年公開。

巷では若者の男女が誘拐される事件が相次いで、警察が捜査に当たっていた。事件では霊柩車と異貌の怪物が目撃され、事件記者・ジョージも犯人のアジトに囚われてしまう。それは人間の持つセックスの力により、人類に永遠の生命を与える事を目的とした狂気の科学者・ハンプ博士の仕業で…という内容。

本作はなんとアルゼンチンの製作。マルコが旅したあの国に、ホラー映画なんかあったんだな…と思ったら、同地の評論家からは「幼稚でアルゼンチン映画を代表する作品ではない」と酷評されたとの事。同国の他の映画は観た事ないけれど、まあ気持ちは判る。ツッコミどころ満載で、デタラメな出来なのは確か。

でも性をモチーフにした際どさや、逆光を採り入れたドラマチックな画面等、ヒドイ部分(オガワゴムのマスクみたいな顔で薬局に行くなよ)と同じ位、ハッとさせられる場面もある。…なので単に悪く言うだけで、済ませたくもないかなあ。
posted by ぬきやまがいせい at 22:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画