2024.06.05

悪夢の家

観てみた、ロバート・ベリー主演、監督映画。1963年公開。

ある作家の男はこのところ毎夜、同じ様な「悪夢」が続いていた。廃墟となった不気味な屋敷に足を踏み入れ、そこで予言とも取れる不吉なビジョンを見るのだ。その事で妻との関係が、ギクシャクする事に。だが悪夢が実現するかの様に知人、そして妻までが無残な死を迎えた。遂には作家本人もが…という内容。

悪夢の場面には不協和音まみれのオルガンによる即興曲が流れ、ドイツ表現主義ばりに前衛、実験的とも言える映像が繰り広げられる。…と言うと多分褒め過ぎ、恐ろしく低予算で恐ろしく未熟な素人が作った駄作と言うべきか。

でも個人的には好きなんだよな、こういうの。(恐らくは)企まずして初期のアヴァンギャルド映画みたいになった映像面の質感があり、こんな作品があったんだなという、掘り出し物にも感じる。ピーヒョロ ヒョロリピーという耳障りで単調な音楽も、素人くさいくせして結構カッコイイ。物好き度合いを測るにはいい映画かも?
posted by ぬきやまがいせい at 23:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画