2024.06.06

幽霊の館

観てみた。ベラ・ルゴシ主演、ジョセフ・H・ルイス監督映画。1941年公開。

高名な医師であるチャールズ・ケスラーは、妻から別れられた後は、娘や使用人達と暮していた。そんな彼の屋敷で、連続して殺人事件が発生する。凶行はなんとケスラー自身によるもので、既にこの世に亡いと思い込んでいた妻の姿を目撃する度に、別の人格による殺人衝動が生じてしまうのだ…という内容。

主演のルゴシは「魔人ドラキュラ」(1931年)等、怪奇映画で有名な俳優…という知識はあっても、実際には観た事がなかった。なので自分のイメージではやはり、エド・ウッドの最低映画に出演してひどい目にあってた人。本作は魔人ドラキュラの10年後で、ウッド作品の10数年前という中間の時期に当たる映画。

ホラーと言っても特別なギミックがある訳ではなく、ルゴシの表情や演技に頼りっきりな辺りで絶大な信頼が窺えるのだが…今観るとそれも、大時代がかった滑稽さを感じるのは仕方ない。とは言え、ルゴシを見る分にはよいのでは。
posted by ぬきやまがいせい at 22:23 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画