2024.06.08

恐怖城

観てみた。ベラ・ルゴシ主演、V・ハルペリン監督映画。1932年公開。

ニールとマデリーンは結婚式を挙げる為、ボーマンの薦めでハイチを訪れる。その地にはブードゥー教の奇妙な風習を司るルジャンドルがおり、ボーマンは彼の手を借りて横恋慕するマデリーンを手に入れようとしていたのだ。彼女は「ゾンビ」にされてしまい、ルジャンドルの意のままとなったのだが…という内容。

本作は主演のルゴシにとって「魔人ドラキュラ」の翌年に当たり、まさに絶頂期と言える、存在感のある演技を見せている。またゴシック調のホラーとしてセットや背景(グラスワーク?)も秀逸で、見所や風格のある映像なのだが…本作は「ゾンビ映画」の始祖的存在として、映画史的に重要な作品でもあるとの事。

勿論現在の定番である「ロメロ・ゾンビ」とはだいぶ違っており、どちらかと言うと催眠術や洗脳みたいだけれど…闇の中無表情で迫って来る集団の描写などは、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を割と直接的に連想させる。すごいなあ。
posted by ぬきやまがいせい at 21:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画