観てみた。ベラ・ルゴシ主演、W・ボーディン監督映画。1944年公開。
ある田舎道で女性の一人乗りによる自動車の失踪事件が、連続して発生する。結婚を間近に控える映画脚本家、トビーの知り合いの女性もまた被害者となっていた。それは亡き妻の復活を目指す科学者・マーロウ博士が手下を使って、ブードゥーの邪悪な儀式の為、若い女性ばかりを集めていたのだ…という内容。
またベラ・ルゴシ主演による初期のゾンビ映画だが、これもやはり現在のイメージとは大分違う。違うと言えば近いネタの映画である「恐怖城」から大分格が落ちており…「幽霊の館」と同じくルゴシ人気も既に陰りが出て来たせいなのか、戦時中の為(本作みたいな映画にも、戦時国債の宣伝が出る)かは判らない。
まあチャチいと言ってしまえばそれまでだが、本作にはそこはかとないユーモアがあるのでまだ救われている。ルゴシに頼り切りという事もない分、まだ工夫が感じられるし。ラストのメタ発言なんか、ヤケクソ気味という気もするけど。