観てみた、ラリー・ブキャナン監督によるTV映画。1967年放映。
舞台上で催眠術を披露するジョン・バッソ博士の実験は、助手のドリーナを遥かな過去へと退行させるというもの。そしてその催眠術の目的は、彼女を介して湖の底から醜い怪物を呼び出し、次々に殺人の犠牲者を増やす事だった。空軍心理学者・デル大尉も、博士の舞台に参加する事になるのだが…という内容。
本作もまた例によってブキャナン監督が手掛けた、AIP映画「海獣の霊を呼ぶ女」(1956年)のリメイク。本作こそまさにブキャナンだなあ…という出来の悪さだが(目玉の怪物はやはりまともだ)、それを如実に表しているのが怪物で「恐怖の洞窟」と同じ奴。まあ本作の方が先だからそっちが使い廻しなんだけど。
ピンポン玉の目玉に出っ歯という顔は、オリジナル版の足元にも及んでいない。でも冒頭から暴れて、それなりに出演シーンが多いのは褒めてもいいかな。…あとバットマンの曲とかの、バンドによる演奏シーンが入るのもよかった。