2024.08.06

TITANE / チタン

観てみた。ジュリア・デュクルノー脚本、監督映画。2021年公開。

アレクシアは幼時の自動車事故で、頭部に「チタン」を埋め込む手術をして以来、心身に異常を示す様になる。モーターショーのダンサーとして有名になる一方、凶悪な連続殺人犯として両親まで手にかけ、追われる身に。彼女は失踪した少年に成りすまし、少年の父親の許で暮らす事となったのだが…という内容。

本作でデュクルノーはカンヌ映画祭のパルムドールを、女性監督として初めて単独受賞した。内容はホラーと言うかグロテスクなカルト映画という感じだが…N・W・レフンみたいな感覚でもあるので、カンヌ受けが良かったのも成る程。

チタンや黒い血液(オイル)等から、これは〜の象徴でみたいな解釈は出来ると思うけれど、自分は別にいいや。過剰な暴力や出産、醜悪な肉体描写を女性監督が描いたという辺り、評論家が好きそうではあるかな。…とここまで書いて、本作に欠けているのは「ユーモア」だと気付いた。せめて笑わせてくれてたらな。
posted by ぬきやまがいせい at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画