観てみた、D・ガルシア監督によるドキュメンタリー映画。2019年公開。
NYパンクを代表する「Dead Boys」や、「The Lords of the New Church」のボーカリストとして活動し、1990年に40歳の若さでこの世を去った「スティーヴ・ベイター」。本作は彼の激しくも短い生涯を、バンドメンバーを始めとする関係者のインタビューや、貴重なライブ映像により振り返っていく…という内容。
筆者はDead Boysなら以前聴いたけれど、The Lords of〜と同じ人だったとは知らなかった。本作では、そちら以外にもBatorが関わった多くのグループを紹介しており興味深い。「知る人ぞ知る」と言うのが、最も合っているのでは。
いかにもパンクロッカー的な奇行エピソードをに留まらず、当時の音楽界の有名人達との関わりも併せて語られて楽しい。ただいかにもパンクロッカー的に衝撃的な死に様とは違って、緩やかな衰弱死みたいに感じられる(交通事故死なのに)のが哀しい。…とは言え本作で、「知る人ぞ知る」彼を知るのもよいと思う。