2024.09.05

「ゾンビ」ジョージ・A・ロメロ 、スザンナ・スパロウ著、藤沢良寛訳

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読んでみた、アメリカ人作家による長編ホラー小説。1978年発表。

「死者=ゾンビ」が大量に発生し、社会は大混乱を来たしていた。TV局員・フランは恋人やSWAT隊員2名と共に、市街地からヘリで脱出。ショッピングモールで一時の安全を得た。だがゾンビ、更にはそれ以外の危機が…という内容。

同年に公開された映画、「ゾンビ」のノベライズである本書。ロメロ監督自身が共著者にいる通り、内容自体は映画のストーリーそのままと言っていい。そちらに人物の心理描写等を補った感じだけれど…映画なら数秒で済むアクションシーンを、馬鹿丁寧に文章で描写していくもんで、だいぶモタモタしてしまってる。

先に映画を観て内容を知っているから、これ正直つらいな。仮に本書を先に読んでいたら、結構楽しめそうではあるものの、それならやはり映画を観るべきだし。…とは言え結構貴重な本なので、ファンならば手に取ってもいい。モールを「資本主義の象徴である」なんて、真正面から書いているのには驚いたかも。
posted by ぬきやまがいせい at 21:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書