2024.09.06

「ファントム」ディーン・R・クーンツ著

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読んでみた、アメリカ人作家による長編ホラー小説。1983年発表。

アメリカのとある田舎町で、住民全てが謎の大量死を遂げるという事件が発生。たまたま難を逃れた女医・ジェニーと妹のリサは、その異常な状況と原因不明の事態に恐怖する。そのの背後には、ある邪悪な存在がいて…という内容。

キングとも並び評される、モダンホラーの大家による代表作。元々の出身がそうだからか、かなりSF的なテイストが強い。その事もあってか、瀬名秀明の「パラサイト・イヴ」(1995年)が、日本のクーンツと呼ばれたというのにも成る程納得。…バイオホラー要素や、太古からの異常存在等、そうも言われるわなって。

本書はジェットコースター展開の連続で、手に汗握るけれど…超巨大な風呂敷を広げた割には、ちっちゃく畳み過ぎではなかろうか。エンタメってそういうものよ?、と言われたら仕方ないが…なんかよく判らんやつが、なんかよく判らんまま存在し続けてコワイ。というラヴ先生的なオチでも、よかったんじゃないかな。
posted by ぬきやまがいせい at 23:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書