2024.11.08

「Silent avant-garde」V.A.

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観てみた、アヴァンギャルド映画短編オムニバス集。2023年発表。

リュミエール兄弟による発明から間もなく、各国で映画の可能性を探る実験的な作品が作られた。本作は「サイレント」時代の1920年代から現代まで、様々な映像作家達が手掛けた「アヴァンギャルド」短編を集めたオムニバスBD。

1920年代の映画が中心だが、白黒・サイレントに限らず、カラー・トーキーの作品も含まれている。でも音楽のみで台詞の類が使われていない点は共通しているので、「サイレント」という表題を掲げたのではないか。筆者にはほぼ初見となる貴重なものばかりが収録されており、好事家にとっても有難い内容では。

エイゼンシュタインから、デュシャンにマン・レイといったすごいメンツ。ただ内容は、総じてちっとも面白くないという。前衛映画だからまあ仕方ないが、収録作の中だと「バレエ・メカニック」は今見ても楽しいんじゃないかな。坂本龍一が曲のモチーフにしただけに、ジョージ・アンタイルによる音楽も凄くカッコいい。
posted by ぬきやまがいせい at 04:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画