観てみた、佐藤肇監督による松竹製SFホラー映画。68年公開。
突然の異常により荒野に不時着した旅客機。生き残った乗員のうち、要人暗殺犯の男が不思議な光に包まれ、額から謎の生物に侵入される。男は肉体を乗っ取られ人間の血液を奪う吸血鬼となってしまう。救援の見込みもない状況に、乗員達はエゴを剥き出し次々に自滅していく。そして謎の生物の目的とは…という内容。
同時代のこの手の作品としては、破格な程良く出来ていると思う。映像的にはチープながら演出的な違和感も無く、不気味な雰囲気もいい。…個人的な話をすると、大昔TVで部分的に見てトラウマになっていた映像が(炎の中生物が額から這い出るシーン)この作品のものとは知らなかった。いやあ、今見てもキモいわぁ。
SF的な視点からしても、ちょっとクレメントの「二十億の針」なんか思い出したりして。別に推理はせんけど。…どっちかって言うとハインラインの「人形つかい」か、この場合。出て来るのがアダムスキー型UFOってのも、味があっていいね。
2008.07.10
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