観てみた。フランソワ・トリュフォー監督映画。66年公開。
架空の近未来。人々はTVから流れる情報のみを信じ、「本」は有害な物として弾圧を受けていた。主人公はそんな本を燃やして回る「消防士」。彼は通勤中に出逢った女性と関わった事をきっかけに、本に対する興味を持つようになる。そんな彼の秘密を知ってしまう妻、だが彼女の理解は得られない。そして…という内容。
原作はレイ・ブラッドベリ(これも読まずに積んでる)。劇中で「火星年代記」の名前が挙がっているのに、ちょっとニヤリとしたり。世界観的に本の「内容」が問題なのか、「文字」が問題なのか…なんて考えてしまったけれど(流石に社会的不都合が多すぎだろうと)、本作の場合は象徴的意味での「本」と解釈するべきなのかな。
本作も「管理社会からの逃走」という結末。そこで「一冊の本」となる生き方は、ある種の自己犠牲や非暴力的闘争の姿という以上に、修行僧や密義の口伝を思わせ、秘教的で美しい(…余談だが、シベリア抑留者のエピソードを連想したよ)。
2009.01.14
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