観てみた、米田興弘監督によるシリーズ第1作。96年公開。
北海道の森林、そこに封印されていたのは宇宙怪獣デスギドラだった。デスギドラを不注意で目覚めさせてしまったのは、大樹と若葉の兄妹の父。兄妹の前に現れた小美人モルとロラの導きで、二人は現場へと向かう。既に復活を果たしていたデスギドラを倒す為、小美人はモスラを呼ぶ事を決断するのだが…という内容。
紛れもない「ジャリ向け」作品。でも意外にエグいシーンがあって、へえと(出来はまあ置いといて)。…「MOTHRA」というネーミングが「MOTHER」をもじったものというのは今更言うまでもないだろうけれど、本作が(原典以上に)「家族」というテーマを強く打ち出して来たのは、子供向けというご都合以上に筋が通っていて良い。
森林が主舞台だったり、東京タワーの代わりが屋久杉といったアイデアも好きだな。…ただモスラって存在自体に、怪獣映画に必須な「破壊」や「闘い」といった要素が似合わないという性質から、全体が齟齬を起こしてるのも確か。難しいな。
2009.03.20
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