
聴いてみた、イタリアのインダストリアル・バンド。00〜01年録音作。
70年代イタリアは言うまでもなく、プログレッシヴ・ロック全盛の時代。だがそのジャンルもやがて流行が終わると、PFM等の先駆的バンドすらポップ化し、ディスコ汚染されてしまったのは英米バンド事情とそう変わらない。筆者としても大して興味が湧かないので、伊音楽界のその後に関しては殆ど何も知らないのだが…
で「タサダイ」は、80年代よりイタリアで活動しているグループ。同時代同国でその手のジャンルの代表的アーティストと言えば、MB(エンメ・ビ)こと「マウリツィオ・ビアンキ」になるのかな。…とは言え本作を聴く限りタサダイは、もう少々音楽的。
イメージとしてはマサカー辺りのレコメン系インプロバンドが、更にニューウェーブ寄りになったかのような雰囲気。プログレ以外のイタリアの音楽だって、かなりいい感じなんじゃないかと思ってしまった。…関係無いけど、バンド名の由来になった謎の原始民族「タサダイ」について今回初めて知って、仲々興味深く感じたよ。