2009.04.20

「1970’s Algerian proto-rai underground」V.A.

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聴いてみた、70年代アルジェリア・ライのコンピレーション盤。08年発表。

アルジェリアは北アフリカの国。永らく仏植民地だったが、50年代より起こった抵抗運動・闘争により独立を勝ち取る(その辺は映画「アルジェの戦い」でよく知られる)。…本作収録の「ライ」とは、そのアルジェリア産のポップ音楽。いわゆるワールド・ミュージックとして広く紹介されている模様だが、筆者は聴くの今回が初。

「ライ」はベドウィン歌謡を源泉とし、アラブ語で歌われている。近年ではシンセ等を導入してジャンル自体広く拡散したらしいけど、本作では70年代に当局の検閲を受け地下に潜り演奏されていた時代の、シングル音源を集めているとの事。

まあ聴くの自体初めてなので現在の作品と比較は出来ないけれど、本作で耳に出来る音はまさに「地下酒場音楽」とでも言うか。ちょっとスカを連想させる耳障りなホーン、荒んで斜に構えた演奏と酒焼けした喉で歌われる歌が、不思議な酩酊感を与える。…天然サイケ的な聴き方も出来るのも、何となく納得出来る様な。
posted by ぬきやまがいせい at 20:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音楽
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